2010年4月1日木曜日

中国不動産レポート

先週の邱友会ではQ先生が

「中国の不動産は長い目で見たらまだまだこれから」

と言っている一方で

「中国の不動産価格の上昇はバブルである」

という意見もあります。

丁度、日銀に中国不動産についてレビューが出ていましたのでグラフを中心にご紹介します。
(資料は全て日銀レビューより抜粋)

不動産価格はリーマンショック時は一時低迷したものの、09年に入ってまた上昇の一途を辿っている

 

09年の金融緩和時に、他業種だけではなく不動産に対する貸し出しも急上昇
それが不動産販売や価格の上昇を支えている

販売額をみると、北京・上海の主要都市部での販売額が急拡大

 
都市部の価格上昇は一部高級物件とそれを支える富裕層の存在が大きい
その他一般物件は安定的上昇

所得倍率をみると全国的には普通な水準
北京・上海は非常に高いが、これは主に北京・上海の富裕層の所得が大きいことが原因と考えられる


中国経済(不動産)の現状は、日本の1970年代と酷似する。

都市部の不動産価格は、都市に対する人口の流入によって支えられるが、日本は1990年から都市に対する人口流入も低下。中国は2040年まで継続する予測

銀行借り入れに対するレバレッジは、まだまだ低い
特に家計の負債が少ないことに注目

海外からの資金流入が不動産価格を押し上げている面もある

ここまで書いたところで、なにやら昨日のWBSでこのレポートは取り上げられていたとの話
(僕は見ていませんでした)

いずれにせよ、中国不動産に関しては長期的に見てまだまだ強気の判断で良さそうです。

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