2010年4月9日金曜日

先月あった話


先月あった話を一つ

先月様々な証券会社で、上記の「みらいの地球債」という名前で、欧州投資銀行の豪ドル建て4年債券が新規発行されていました。

多数の証券会社で取り扱っていたので、目にされた方もいらっしゃるかと思います。

私も友人から「この債券についてどう思うか?」と意見を求められました。

私の答えとしては「4年物のオーストラリア国債」の利回りは5%を超えています。(今日は5.45%)
欧州投資銀行とオーストラリア国債は共にAAAの格付けです。
厳密に言えば信用リスクが異なると思いますが、ほぼ差はないと言って良いでしょう。

同じ豪ドル建て債券で信用リスクにも差がないと仮定すれば、債券の利回りに差は出てこないと思います。
どうしても欧州投資銀行(あるいはそこから貸し付けられる先)にこだわるのでなければ、オーストラリア国債を買ったほうが良いんじゃないでしょうか。

はたして、この債券を買った方でオーストラリア国債と比較した人はどれだけいるんでしょうか。

もちろん、財務内容が欧州投資銀行の方が圧倒的によければそのスプレッドは生じるのかもしれませんが、それも考えにくいですよね。

むしろ問題は、この条件で新発債券を引き受ける日本の証券会社にもあるような気がしますが、本当のところはどうなんでしょうか?

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