2009年10月31日土曜日

ごめんなさい

会社のHPでお問い合わせの欄を作成したのですが、その問い合わせ内容を確認することが本日までできませんでした。

先程見たところ、数件のお問い合わせを頂いておりました。

お問い合わせいただいていた方々には、先程返信いたしましたが大変申し訳なく思っております。

以後システム的に対応するように致します。

J-REITの展望について

先日、「投資家に信頼される不動産投資市場確立フォーラム」のお話を書きましたが、その続きです。

今週は、29日にREITの合併が告知されました。

投資法人の合併基本合意書締結に関するお知らせ
日本リテールファンド投資法人(以下、「JRF」といいます。)とラサール ジャパン投資法人(以下、「LJR」といいます。)は、本日開催のそれぞれの投資法人役員会にて下記のとおり合併基本合意書(以下、「本基本合意書」といいます。)を締結することについて決定し、同日付にて本基本合意書を締結いたしましたので、お知らせいたします。

これは、国内で2件目のREIT合併事例になりますが、上記フォーラムの報告書では、このように上場REIT通しの合併が進むであろう事が示唆されています。

日本では、上場銘柄通しが上場を維持したまま合併するのが主流になりそうです。
米国では、非上場化するものも多いのですが、日本ではあまり採用されなさそうです。

もう一つ、報告書のポイントがあります。
それは、年金資産のREIT運用です。
以下資料を転載します。







簡単にまとめると、日本の年金資産は諸外国と比較すると、不動産資産での運用額が少ないので、少しはREITなどの不動産資産に振り分けても良いのではないか?

という内容です。

この報告書の内容を、国交省も含めたコンセンサスの方向性を示すものと理解するのであれば、行く行くは年金運用でREITを活用する日も遠くなさそうです。

ということで、僕はJ-REITの将来については楽観的ですし、現在の低迷状態は買い場だと認識してます。

投資するのであれば、個別銘柄よりもREIT-ETFで運用するほうが分かりやすいと思います。

2009年10月28日水曜日

セミナーの話

先日、友人から

「小屋さんがセミナーの講師をやるのであれば、事前に教えてもらったら参加するのに」

というお話をいただきましたので、宣伝も兼ねて告知しておきます。

セミナーは機会があって誘われたら、特段の予定が無い場合には断らないのが僕の方針です。

まず、先週の金曜日はFP向けの継続研修として「J-REIT」について3時間の講義をしました。

今回のセミナーでは、不動産証券化協会のとりまとめた「投資家に信頼される不動産投資市場確立フォーラム」について半分ぐらい解説しました。

このとりまとめは、国交省をはじめ日本の不動産業界の主要メンバーが企画していますので、J-REITも間違いなく、この提言の方向に進むと思います。
(今後の市場を考えるのに結構ポイントになります)

一つの例としては、日本版ケース・シラー指数の開発
この取りまとめからほどなく、先週国交省から発表されています。

この指数の開発も、数年前から課題として挙げられていましたが、ようやく端緒についたところです。

これによって、不動産市場が下落することに対して、誰でもヘッジができるようになります。言い換えれば、この指数に連動する先物取引が可能になるという事です。

この話は、以前のブログでも取り上げています。
米国ではETFで商品化されています。

さて、長くなりましたが今後のセミナー予定。
11月は米国訪問の研修を行います。

最新アメリカFP事情~FPA大会とFP事務所視察報告

○日 時   平成21年11月8日(日) 13:30~16:30
                 ※13:15開場
○会 場   女性と仕事の未来館 4階 第2セミナー室
          〒108-0014東京都港区芝5-35-3
          ※JR田町駅、都営地下鉄 三田駅
         http://www.miraikan.go.jp/access/index.html

○講 師   視察メンバー代表 松本勝晴・小屋洋一

○受講料   3000円 (FPジャーナルで一般公募もあり)

○継続教育単位 実務倫理3単位


1月以降は年に数回、FP継続研修の講座を担当する予定も有ります。
主に資産運用のお話になるとは思うのですが。

詳細が決まれば、またご報告します。

2009年10月26日月曜日

ソフト探索

米国から帰国して、クライアントへのポートフォリオ提案ソフトとして良い物が無いかどうか調査していました。

一つ見つけたのはQUICK社のAstra Consultant

これであれば、十分使用に耐えられそうな印象です。
米国のソフトにもそれほど遜色ないように、見受けられます。

問題は、導入費用がかなり高価であることですね。
何とか工夫して利用できるようにしたいと思います。

2009年10月21日水曜日

中国株の話

さて、中国株の話

米国に1週間行っている間に、中国株は結構上がっていました。
およそ10%程度でしょうか?
コモディティも結構上がってますよね。

なので、保有銘柄のうち2倍になったものを半分、昨日売却しました。
銘柄は

00384中国燃気 (チャイナガス)
03928鄭州ガス (ジャンジョウガス)

のガス2銘柄です。
これで、また少しキャッシュポジションができたので中国株の銘柄選定を
行いたいと思ってます。

ベトナムは、一方通行で上がってるんで手が出しにくいんですよね~。
こちらはドンでキャッシュが溜まってるんですけど。

米国FP事務所訪問記~その3

3社目はSIGMA Financial Corporation社

ここはMary Marという中国系女性の事務所。

スタッフはパートで1名なので、ほとんど彼女一人と言ってよいでしょう。
彼女もすでに十分なクライアントを確保しているので、現在はセミリタイアに近い様子。

家族や孫との交流を最重要視しているので、現在は仕事はなるべくしていないとの話。

彼女は保険外交員出身で80年代にスタートし、90年代にCFPという資格に出会い、そこから徐々にアセットマネジメントを行うFP業務にシフトしていったとの事。

自分で独立する前に、FP16名で共同事務所(チーム)を作り、そこで7年間ほどチームで仕事をしていたとの事でした。

これは大変参考になる話で、日本でもFPはそれぞれが独立して事務所を構えて(それは米国でもおなじですが)いますが、このように共同事務所(チーム)で仕事をするという考え方もありだと思いました。

彼女はUPSという運送会社でマネジメント層に対する資産運用やリタイアメントのセミナーを担当していたようで、UPSがその後上場した事も有り、クライアントにはUPS社員が多いそうです。

もう一つ、参考になったのは利用ソフト、米国はFP向けのソフトウェアが充実しています。
日本のFP業界は、まだまだ未成熟なためか、アセットマネジメントやFP向けのソフトウェアが少ないのですが、米国は無数にありましたので、それはうらやましい限りです。

こちらの事務所で利用していたのは、モーニングスターの[dbCAMS]
僕も日本であまり良いソフトが見つからないので、米国のソフトでも利用しようか(提案書は英語になっちゃいますけど)とも考えてます。

米国FP事務所訪問記~その2

2社目は、Crown Wealth Management社

ここは韓国系のAndi Y. H. Kangの事務所

現在は500~700名ほどのクライアントがいるようですが、これを5年ほどかけて100名程度の良質なクライアントに絞って行きたいそうです。
特に中小企業のオーナーにターゲットを絞りたいとのお話。

スタッフは彼女も入れて5名。

こちらは、アセットマネジメント業務に加えて、年金や保険商品も扱うとの話でした。



ここでの興味深いお話は、「気の合わないクライアントとは付き合うな!」です。

あくまで、一定のクライアント数があるという前提だとは思いますが、
「資産を持っているクライアント」=「良質」ではなく、
「自分の意見に真摯に耳を傾けてもらえるクライアント」=「良質」
というスタンスでやっていかないと、仕事がきつくなる。

という話が印象的でした。

私も、基本的にはその方針なので納得です。

米国FP事務所訪問記~その1

また、少し間隔が空いてしまいましたが、米国FP事務所の訪問について報告します。

この詳細については、FPの継続単位としてセミナーも開催予定ですので、FPで興味のある方はこちらにもご参加お願いします。

 最新アメリカFP事情~FPA大会とFP事務所視察報告

○日 時   平成21年11月8日(日) 13:30~16:30
                 ※13:15開場
○会 場   女性と仕事の未来館 4階 第2セミナー室
          〒108-0014東京都港区芝5-35-3
          ※JR田町駅、都営地下鉄 三田駅
         http://www.miraikan.go.jp/access/index.html

○講 師   視察メンバー代表 松本勝晴・小屋洋一

○受講料   3000円 (FPジャーナルで一般公募もあり)

○継続教育単位 実務倫理3単位

まず、1社目はErman Retirement Advisory

ここは、Howard Ermanさんの事務所。
従業員はErmanさんも入れて5名(4名?)。

基本的にはリタイアした方々の資産運用アドバイスを中心。
これまでの顧客は700名程度いるが、アセットアドバイスを定期的に行っているクライアントは180名程度。

米国の場合には、このようにFPはアセット(アロケーション)アドバイスを継続的に行う事でアセットマネジメントフィーをもらう形態が多いです。

また、アセットマネジメント以外には、個人の確定申告なども手掛けているそうです。
米国(カリフォルニア)では、税理士の免許がなくても所定の研修(20時間ぐらい)を受講すれば、個人の確定申告代行が可能だとの話。

ここで、クライアントのTanaka兄妹にもわざわざ足を運んでいただき、クライアント側の意見もヒアリングできました。



彼らは、二人とも教師だったそうで、教師は比較的裕福な年金生活を送れるようです。
年金だけでなく不動産投資でも安定収入があるそうで、基本的に生活には何の不自由もなさそうでした。

ここでのポイントは、米国のリタイアメント層はほとんど(彼らの言葉ではMost people)がFPに資産運用を任せている(アドバイスを受けている)との話。

米国と言えども、一般個人が投資について知識を深めて、自主判断することは難しいと考えているので、プロ(この場合FP)のアドバイスを求めているとの事でした。

日本でも団塊の世代の退職が、65歳まで定年延長の影響で伸びましたが、ここ数年で大量の退職者が発生することは間違いありません。
その退職者たちが、退職後の資産運用でFPに相談するような土壌を作るべきだとも思いましたね。

米国の場合には、退職前からこのような退職後の資産運用については、会社できちんと説明やFPの話なんかもあるようですので、退職後の資産運用意識と言うものは、企業側からの働きかけと言うところも必要なのかもしれません。

2009年10月15日木曜日

FPAカンファレンス

ブログの更新、遅くなりました。
5日ほど前から米国アナハイムに来ております。

今回はFPA(Financial Planner Association)のカンファレンスを見学しに来ています。
カンファレンスが終了したので、今は米国のFP事務所を訪問しているところです。

訪問の詳細につきましては、後日ブログで報告するとして、取り急ぎ写真をupしておきます。

カンファレンスの大きなセッション
有名(と思われる)スピーカーが登場して、1時間ほど講演します。
早くて、何を話しているのかほとんどわかりません。


インターナショナルパーティーで韓国人FPと一緒に
韓国人は、日本人と同様に英語が苦手で、韓国人同士で固まっていたので、無理やり
テーブルに割り込んで話をしました。
英語が下手同士なので、僕の英語でも劣等感を感じません。
メンバーはサムソン証券からきてました。
右の女性は、ついに一言も発しませんでした。(英語が苦手なんでしょう)


昼は、こんなかんじのビュッフェスタイル。


通常のセッションは、プレゼンスタイル。
顧客とのコミニュケーションの取り方、プレゼン手法、マーケティング手法、金融知識、など
FPとして必要な様々な講座があります。
基本的には好きな授業に出るスタイル。


展示会場は、FP向けのサービスや商品を売り込む会社が沢山。
これでも今年は不景気で例年の半分ぐらいの出展みたいです。


米国のFPツールや本。
面白いものも有りましたので、買ってきます。


セッションが終わったので、記念撮影。
合計9名で訪問しました。
他にもほんの少し日本からの参加者に会いました。

2009年10月8日木曜日

為替(補足)

昨日の補足としてチャートも作成してみました。




これを見ると、1月からの円は米ドルがほぼ同じ水準で、その他通貨には軒並み弱くなってます。
私のやっている、香港ドルとかベトナムドンとか米ドルペッグしている通貨に投資していると弱くなっている気がしますが、FXなどで通貨を取引している人は、ここら辺の相場観はあるんでしょうね。

2009年10月7日水曜日

為替レート

最近、円高、円高と言われていますので、「本当か?」と思って調べてみました。

調べたのは「実質実効為替レート」(日銀HP)


ちょっとわかりにくいですが、数字的には2009年に入ってから円安方向に触れています。
(ここ数カ月は少し円高に振れていますが、とはいえ年初の水準には及びません)
水準としては2002~2004年ぐらいの水準でしょうか。

要するに、ちまたで言われる円高は米ドルに対してのレートであって、多国間(貿易国間)のレートを示すと年初よりずいぶん円安になっているという事です。

今朝の日経新聞にも、対米ドルのレートで言うと、日本円は他新興国通貨に比較して、通貨高が進んでいない。という記事も有りました。

他には、「金」が米ドル建で昨日最高値を付けましたが、円建てでは7月の初旬が最高値で、決して現在ではありません。

つまり、円が強いのではなくドルが弱いという話ですね。

周りで言っているニュースに対して「本当か?」と思って裏を取る、というのが投資で成功する一つのコツです。

中国60周年記念式典

今日は、写真の紹介。

中国60周年記念式典での写真です。
Boston Globeのサイトにありました。

どの写真も秀逸です。
式典の壮大さが伝わってきます。

日本の報道では、こういう感じは伝わってこないんですよね。
残念ながら。

早速気に入った写真をパソコンの壁紙にしちゃいました。

2009年10月5日月曜日

最近読んだ本

最近読んだ本のレビュー

さらば財務省


財務省(大蔵省)出身の高橋洋一氏の著作。
小泉政権下で竹中大臣のサポーターとしてどれだけ構造改革が大変であったか(官僚に邪魔をされたか)を元官僚の立場として、エコノミストとしての立場から振り返って書かれた本。
現在の民主党政権も官僚との付き合い方が定まっていませんが、インセンティブの方向性が国民と官僚では異なりますので、そこをどのように調整するかが今後の課題なのでしょう。



人生と投資で成功するために 娘に贈る13の言葉

僕の尊敬する、ジム・ロジャーズが彼の2人の娘に贈る言葉

一応形としては、これから育っていく娘に対して、ジムが人生で大切だと思うことを真摯に述べている。

という形をとっていますが、その多くの言葉は我々投資家だけでなく全ての人の生き方について含蓄のある言葉になっています。

これを実行するだけで人生がより豊かになることは間違いないと思います。


文明が衰亡するとき (新潮選書)

うちの奥さんに薦められて読みました。

これまで栄えては、滅んできた文明や国家、都市は沢山あります。

この本では、ローマ、ヴェネツィア、米国を歴史的に捉え、その衰亡史観を描いています。

日本は戦後50年間にわたり奇跡的な発展を遂げてきましたが、90年代以降の20年は、明らかに衰退兆候を示しています。

ジム・ロジャーズも歴史を学べと言っていますので、今後の日本を占う意味でも良いと思います。

2009年10月2日金曜日

取材

今日は、先程日本FP協会の取材を受けていました。


主に私がこの1年間中心にコンサルティングをしてきた20代後半~30代半ばの「団塊Jr世代」についてのインタビューでした。

団塊Jr世代が抱えているお金に関する不安点や今後の生き方などについて述べました。

私が言いたかったのは、

「親の世代(団塊の世代)と我々の世代では、既に世の中の環境が大きく異なるのだ。」

という事。

「その中で、どのように仕事、生活、資産運用をしていくのか?」

という事についてお話しています。

FPジャーナル12月号で掲載される予定です。

FPの方々しか目に触れないとは思いますが、発行されたらご一読ください。