2009年12月30日水曜日

新成長戦略について

今日の日経朝刊一面は少しびっくりしました。
内容としては、私が前回書いたブログの内容が書かれていました。

これで、少しは国民の皆さんの予算の国債依存度に対する認知が上がるとよいと思います。

また年末も差し迫った本日は、国家戦略室に「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」
が発表されました。

先程一読しましたが、まだまだ成長戦略というほどのことでもなく、ぼやっと今後政府として力点を置いていこうとする分野が列挙されているに過ぎない印象でした。

こんなぼやっとした資料を発表するのも恥ずかしいとは思うのですが。

詳細な内容や政策としては来年の中ごろまでにまとめるということです。

日本株をやられる方は、一度読んでおくと良いとは思います。
今後は、有効かどうかは別にして、こういう分野に重点的に予算が割り振られるということになるでしょうから。

2009年12月28日月曜日

来年度予算を見て考えた事

先週のクリスマス25日に、平成22年度の国家予算(政府案)が発表になりました。
民主党政権になってからの初めての予算編成と言う事で、注目されましたので中身をつらつら見てみました。

少し長くなりますがお付き合いください。

まずは歳出

(参照:財務省HP)
目立つのは社会保障費の増加。
平成21年度予算では24.8兆円ですので、約10%の伸び

歳入はこちら
 

(参照:財務省HP)
公債(国債)の収入で半分を見ているところが恐ろしく感じます。

で、ここでわかるように国債の大量発行について時系列で見てみます。 
特に金利と利払いに注目


(参照:財務省HP)
今年度の予算は、残高637兆円に対して利払い9.8兆円なので金利を1.54%程度で考えていることが分かります。

残高が637兆円も有るので、金利が1%上がると単純に考えて利払いが6.37兆円増加します。

現在の消費税の収入が、1%で2兆円程度ですので、金利が1%上がると消費税を3.2%程度引き上げないと財政のバランスはとれません。

要するに、今後は金利が上がると、国家は増税せざるを得ないという状況だという事です。

では、こんな残高の積みあがった国債を誰が買っているのでしょうか?


(参照:日銀HP)
これは、圧倒的に金融機関と言う事になります。

銀行・保険会社は、預金者・契約者からこの超低金利のもと資金を集め、国債によって運用をしてほぼリスクを取らずに鞘抜きをしていることが伺えます。

それを裏付けるのはこちら


 (参照:日銀HP)
はい、これを見ると歴然です。
家計の金融資産は約1,400兆円存在しますが、その82.3%は現預金と保険・年金に眠っています。

要するに

家計→銀行・保険会社→国債

というお金の流れになっています。

1,400兆円の82.3%は1,150兆円になりますので、このまま家計の行動が変わらないとするのであれば
637兆円の公債残高とはいえ、当面の消化については、何の心配もなさそうです。

ではいつまで、この構図を続けられるのか?
といえば、毎年30~40兆円の公債残高の増加ペースと家計の金融資産残高から計算すると、10~15年というところではないでしょうか?

もちろん、途中で金利上昇などがあれば、この構図の崩壊はもっと早くなります。

今後国家として、取れる手段は

1.デフォルト
2.インフレ
3.増税

しかありません。

おそらくまともに考えれば、2+3の合わせ技になるのではないかと思います。

結局我々に残された時間は10年程度しかないという事です。
ここからは、この状況に早く気付いて行動したものだけが残る世界になっていくのだと強く思います。

日本を離れる事も視野に入れなくてはいけないと、年末に来年度予算を見て思った次第です。

2009年12月23日水曜日

ベトナム株調査

お昼にベトナム株の調査をしていたのですが、どうも日本の情報サイトでは、本当に欲しい情報(決算内容や概要など)は有料情報化しているサイトが多く、情報量を支払うべきなのかどうか考えていました。

ただ、その前に英語のサイトで何か良いサイトが無いかどうか調べていましたらありました。
VIETSTOCK


このサイトでは各銘柄の四半期、年毎の決算内容やPER、EPS、配当利回り、ROA、ROEなどが簡単に確認できます。

これと決算書を比較して、内容が正しそうであれば大変使えるサイトになりそうです。

先週読んでいた本

先週は、何と言ってもこの1冊


世の中のバフェットファン待望の自伝。
まだ上巻しか読み終えていませんが、大変面白いです。
これまでのバフェット関連本には無い内容になっています。
上巻だけで800ページ弱、2,500円と内容も価格もそれなりですけど。

2冊目は


いつも年末は、中国株の四季報やwebを見ながら来年の中国株市場や銘柄について検討するのが恒例になっています。
今年はこれに加えてベトナム株も調査しないと。
結構年末年始はやることが多くて、全ては消化できないかも。

最後に

中古住宅特集は珍しいので購入しましたが、内容はいまひとつ。
こういう本は本当は誰に向けて書いているのか?
と考えないといけません。
仲介会社やリフォーム会社が広告を打っているということは・・・
決してユーザーフレンドリーな記事ではありませんよね。
それでも新築特集よりはましですが。










2009年12月18日金曜日

米国報告会

昨日はSG(スタディ・グループ)で、10月に行った米国のFP事務所やカンファレンスの報告を行いました。

先日読んだ「プレゼンテーションZEN」風にやってみたのですが、かなり好評でした。

スライドと手元資料を分けて作成するのは手間だったのですが、これだけ好評であれば続けていきたいと思います。




年明けもいくつかセミナーや講演の依頼もありますので、年末に構想を固めようと思っています。

2009年12月16日水曜日

CFP試験結果

今日は、先月受験したCFP試験の結果が発表になっておりまして無事に「合格」しておりました。FP業界に属したばかりとはいえ、CFP資格を保有していない事で若干肩身の狭い思いをしておりましたので正直ほっとしています。

3月に「エントリー研修」なるものがあるようですので、正式に資格取得できるのはその後なんだと思いますが。

まあ、本当に良かったです。

保険を買い取る

一昨日、昨日といくつかのセミナーに参加してきました。

一つ目は、日興コーディアル主催のブラジルマクロ経済に対する話。
ブラジルは関心があるのですが、なかなか遠い国なので自分で調べるまでには興味が持てなかったので、今回は近年のマクロ経済状況と経済統計をまとめて聞けたので助かりました。

二つ目は、証券アナリスト協会主催のベトナムマクロ経済の話。
内容は、結構知っている内容が多かったのですが、収穫は「ビナファイナンス.com」というサイト。








これまでは、「ベトナム株情報」を利用していたのですが、それに負けず劣らずの情報サイトになってます。
もう一つびっくりしたのは、ベトナムに対する熱気。
他のセミナーにも参加した事がありますが、昨日のベトナム経済のセミナーは、人がぎっしり。
基本的には証券アナリストしか参加していないと思うのですが、そこまで注目度が高いのでしょうか?ちょっと疑問です。

さて、最後にご紹介するのは「保険を買い取る」投資商品
これは、英国のManaging Partners LimitedのTradedPolicies Fundという商品

簡単に説明すると、米国のお年寄りの死亡保障の付いた保険を割り引いて買い取って、保険金がおりるまで保有しておくという考え方。

例えば、平均余命から見て5年程度の方の10万ドルの保険金のかかった保険証券を4万ドルで買い上げ、残り5年間の保険料も支払い続けます。
支払い保険料が残り5年で2万ドルだったとすれば、投資額6万ドルに対して、5年後の被保険者死亡時には10万ドルの現金が入ってくる仕組みです。

米国にそのような金融商品(あるいは保険証券の2次マーケット)があることは聞いていましたが、説明を聞いたのは初めてでした。

仕組みとしてもシンプルなものなので、十分投資対象として検討するに値する商品だと感じました。

2009年12月14日月曜日

この時期に感じること

年末になると街中でよく宝くじを購入している方々を見かけます。

私には、宝くじを買う人の気持ちがあまり分からないのです。

宝くじの期待値は購入額の50%程度です。
75%程度の競馬よりも断然割りの悪い投資行動になってます。

また、面白いサイトを見つけました。

「ジャンボ宝くじ模擬実験」




これで実験してみたところ、1,500万円ぐらい投入して、回収が250万円ぐらいでした。

概ね16~17%程度の回収率でしょうか。

このシミュレーターを通じて理解できたのが、上記に上げた50%の期待値というものも1等(2億円)や2等(1億円)の超高額当選金が期待値を引き上げていて、1,500万円程度の投資では回収が20%に満たないのが現状だということです。

ちなみに今回の結果では、最高でも10万円が1本当たっただけでした。

ということで、宝くじ買ってもしょうがないんじゃないかという話。

2009年12月9日水曜日

ベトナム株の話をいくつか

こんにちは。
しばらくブログの更新が止まっていました。

ベトナム株の話がいくつかありましたのでご紹介しておきます。

1.株主総会の案内
この季節は、いくつかの会社で株主総会があるようで、郵送で案内が届きます。


こんなやつが届きます。
困るのは、たぶん議決権の行使書なんだと思いますけど、ベトナム語なのでさっぱり内容がわからない事。

一方でSSI証券からはメールでこのように案内が来ました。(少し長いので興味が無い人は飛ばして下さい)

No.741/2009/CV-SSI
Re: 株主承認取得事項

To:
Address:

株主の皆様

サイゴン証券株式会社(SSI若しくは会社- 本社所在地:72 Nguyen Hue St., Dist.1, HCM City, Vietnam , 19991230日付ホーチミン市計画投資局発行事業登記簿No.056679 -  は、下記の事項について皆様の承認を得るため、この文書を送付いたします。

1.        2009年第一回現金配当
2009年第一回現金配当として額面の10%1株あたり1000VND)の支払い(先払い)。株主総会は取締役会長に実施日の決定及び各種手続きの実施を一任

2.       新株発行計画
新株発行計画概要は以下の通り。
各ステージ
発行予定株式数
総発行済株式数
200911月時点の発行済株式数

153,333,471
SSICB0306の株式転換
22,222,400
175,555,871
既存株主向無償増資(1:1
175,555,871
351,111,742
主要従業員向け割当
3,000,000
354,111,742
合計
354,111,742

2.1  無償増資
既存株主向けに1:1の割合(SSICB0306の転換済株式も対象に入る)での無償増資計画について承認を得たい。株主名簿確定時に名簿に名前のある株主は持ち株1株あたり1株受取る。無償増資の資金源は会社の余剰資金及び留保利益。
株主総会は無償増資の実施日及び諸手続きの実行について、取締役会長に一任する。

2.2 主要従業員向け割当
-          発行予定株式数: 3,000,000 (三百万)
-          対象者: 売却規定に従い、会社の主要従業員、取締役、監査役。対象者名簿及び割当て株式数については取締役会の承認を得る。
-          発行価格: 従業員向け割当決定日におけるSSI株参考価格の50%に相当する価格。但し直近四半期の財務報告書に基づいた簿価を下回らない。
-          割当てられなかった株式: 株式が計画通りに発行され、かつ割当て先のない株式が発生した場合、取締役会によって適切かつ合理的と判断された方法及び基準でほかの人に割当てられる。その場合の割当条件は、主要従業員向けの条件より良い条件であってはならない。
-          ロックアップ期間今回割当てられた株式は、会社が株式発行終了の報告を国家証券委員会に行った日から2年間、売却及び譲渡することができない。詳細規定は取締役会が決定する。
-          発行時期: 無償増資と同じタイミングで全株発行する。
-          発行目的: 営業資本の増大

3.       転換社債の発行
株主の皆様に下記の転換社債発行計画の承認を求めます。
-          発行予定の最大転換社債数: 額面で2000 billion VND (2兆ドン)
-          発行目的: 営業資本の増大
-          発行方式: 100未満の投資家に対する第三者割当。金融機関・証券ビジネス機関等法律(ベトナム証券法第6.11)に規定されたプロの証券投資家は含まれない。
-          発行価格: 額面の100%
-          満期日: 1224ヶ月間
-          クーポン: クーポン・レート、クーポンの支払い時期及び支払方法は取締役会にて決定。但しクーポンレートは決定のタイミングでのベトナム国家銀行のベース金利を上回らない。
-          転換価格は取締役会にて決定。但し発行時点での市場価格の85を下回らず、また希薄化防止条項に従い調整される。
-          発行時期の市場価格決定方法: 社債購入登録日の前の連続15営業日の終値の平均価格
-          転換権: 転換社債保有者は所有する転換社債を株式に転換する権利を持つ。
-          希薄化防止条項: 発効日から転換日までの期間、転換社債保有者の便宜のため、参考価格の調整が要求されるような事態が発生した場合、転換価格はホーチミン市証券取引所(HOSE)が決定したSSI株参考価格によって調整される。転換社債の転換価格はそれ以外の事態・状況によって調整されることはない。
-          転換社債が転換された後の株式はHOSEに上場する。
-          転換社債発行の詳細計画や必要に応じた関連計画の決定は取締役会に一任する。

4.       新たに発行された株式の上場
無償増資及びSSICB0306の転換株式及び主要従業員向割当株式を含む新規発行株式はHOSEに上場する。

5.       株主総会は資本金増大のための新株発行計画及びその上場に関する決定を取締役会に一任する。

上記の事項について、添付の投票用紙に記入の上、20091217日までにSSI取締役会宛に以下のいずれかの方法でご返送下さい。
Fax送付: +84-8-38242997(ホーチミン市本店) 又は +84-4-39366311(ハノイ支店)
郵送:
Saigon Securities Incorporation
The Board of Directors
72 Nguyen Hue Street, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

又は

Saigon Securities Incorporation
Shareholders Management Department
1C Ngo Quyen Street, Hoan Kiem District, Hanoi., Vietnam

*スキャン・ファイルをEmailで送付いただく場合は、総務部のMs. Truc (Ms. Tran Thu Truc – Administration Dept. SSI, tructt@ssi.com.vn) までご送付お願いいたします。

投票用紙をご返送いただけない株主の皆様は、上記の事項に同意いただいたものとします。

取締役会は、会社定款に従って投票用紙を集計し投票結果を公表します。

敬具


SSI取締役会を代表して

会長Nguyen Duy Hung



さすが、SSIともなると日本語で情報が来ますし、議決権行使書もメールでOKとのこと。
非常にわかりやすいです。
無償増資のほかにCBの発行と従業員向け割当増資も有るという話ですね。


2.ベトナム株セミナーについて

戸松さんのGLAで開催している中国株、ベトナム株のセミナー
最近はなかなか参加できていなかったので、昨日の夜に開催されたオンラインセミナーに参加する予定でした。


20時から開始と言う事で、19:30には帰宅して家のパソコンで参加しようとしたのですが、ブラウザの設定なのか何なのか、観る事ができませんでした。


大変残念だったのですが、PDFの資料だけは手に入ったので読んでおきました。


3.ニュース証券の情報


ニュース証券は、外国株式に積極的に取り組んでいる証券会社で、個人的には利用していませんが情報ソースとしては大変役に立ちます。
先日はベトナム株の低PER銘柄をレポートしていました。

レポートはこちら 


個人的には配当が10%を超えているような銘柄は、低PER銘柄の中でも狙い目ではないかと思っていますので、この年末に少し調べて購入できればと考えています。


マーケット全体としては、調整の色が強いですけど、逆にこのぐらいの方がゆっくり検討できて良いと思います。















2009年12月1日火曜日

FPジャーナル

FP専門誌のFPジャーナルに取材を受けました。
今月号に掲載されています。

大層な事を述べているように思いますが、これも真剣に日本の将来、日本の若者を憂いての発言なんです。





今後とも危機感を持って、仕事や運用を行っている人の助けになりたいと思います。

ドバイワールドの債務

ドバイワールドの債務は、ドバイ政府が保証することなく、債権者との交渉がスタートしているようです。
英国系の銀行が結構やられているようですので、今後他国の銀行に影響が無いのかどうか心配なところです。


画像は、ここからお借りしました。

2009年11月30日月曜日

大江戸FPフォーラムの告知

すいません。番宣ではないけど告知です。

土曜日に、来年2月に開催される

「大江戸FPフォーラムin浅草」

の初会合がありました。

私はFPフォーラムなるものに参加するのは初めてなのですが、地元開催でもありますのでセミナー講師として参加させていただきます。

詳細は下記のとおりですので、ぜひ興味のある方々のご参加をお願い致します。


【日時】

平成22年2月6日(土) 11:00~16:00

【会場】
台東区区民会館(都立産業貿易センター台東館8階)


時期が近くなったらまた告知します。







 

2009年11月28日土曜日

先週読んだ本

前回のレビューで100冊目にご紹介する本として書いていたのがこれ

「プレゼンテーション Zen」 


最近読むブログには、この本の影響を強く受けているブログが少なくないです。

僕もブログに応用するかどうかは考えるとして、最近のプレゼンでも「聴衆に対して少しでも面白いものを」とは思う機会がありましたので、この本を参考に少しずつ洗練されたプレゼンを目指したいと思います。

特に写真を使うのは効果的ですね。

衝撃! EUパワー 世界最大「超国家」の誕生 


大前さんの新刊です。
EUについての基本的な知識を学べます。
僕はヨーロッパって遠くて行ったことがないんです。
一度書かれている東欧諸国は回ってみたいですね。

クラッシュ・マーケティング 


ハイパワーマーケティングに続く、第2弾。
書いている内容は、前回と似ているところはありますが、より具体的にマーケティング手法について触れています。
顧客開拓が必要な部門の方は、読むと良い参考になると思います。

僕もこの本を読んでやらなきゃいけないことが一杯ですね。

 



 

 

 

 


為替レート

今週は為替レートの変動の大きさにびっくりしました。
一方的な米ドル安の流れだと思いますが、ここまで急激だと米国債のファイナンスにも不安が生じると思いますので、そろそろ緩やかな流れになるとは思います。

そこで、長期の実質実効為替レートを調べてみました。
データソースはBIS


グラフは2005年=100

こうしてみると、日本は「円高、円高」と叫ぶ割には、実質ベースで見るとそれほど急激な円高というわけでもなさそうです。

米ドルは、このまま緩やかに下落基調を保つのでしょう。

受け皿となる、円もユーロもファンダメンタルズが決して良くはないので、金はしばらく堅調なのではないでしょうか?



2009年11月27日金曜日

ヘッジファンドなどの勉強

今週は、ヘッジファンドやオフショア金融商品についてトレーニングを受けていました。

ヘッジファンドと聞くと、「怪しい」「怖い」のイメージが浮かぶかもしれませんが、きちんとしたファンドはきちんとしてます。

とりあえず、一回買ってみようかなと思っております。
初心者なので有名どころのMAN AHLあたりから考えてます。

パフォーマンスが良いという事よりも、あくまでも分散投資の一環としてです。


2009年11月24日火曜日

BBTでの公開セミナー

金曜日は、明石在住の友人と中国株・ベトナム株の意見交換を行ったり、前職の同僚と会ったりして帰京しました。

中国株・ベトナム株については、色々と考えるところがありました。

土曜日は、BBT(ビジネスブレークスルー)の公開セミナーとして、上田高史氏、山崎元氏の両名によるセミナーに出席してきました。

上田高史さんは、「海外投資を楽しむ会」の会長としては存じ上げていましたが、良く聞くと作家の橘玲さんだとのこと。
僕も橘玲の書籍は愛読しているのでびっくりしました。

山崎元さんも、著書は本当に真っ当なお話が多いですが、セミナーの内容も全く同じ話でした。
ただ、本人から直接お話を伺うと大変説得力がありますね。

内容については、上田さんが海外の金融機関の利用の仕方、山崎さんは投資運用商品のからくりについて、でした。

2009年11月20日金曜日

久しぶりの来阪

一昨日から、約1年ぶりに大阪に来ています。

保険事務所のカンファレンスに参加しているんですけど、合間を縫って
大阪での知人・友人とお会いしております。

前職の不動産業界の方々ともお会いしておりますが、やっぱり業界は非常に厳しいみたいです。

そんな中でも、前職の同僚たちでまた新しいビジネスを始めるようです。
株式会社レコ

前職の会社の仲間の人は、本当に独立する人が多くで、同じ仲間として嬉しい限りです。

今日は、これから関西にいらっしゃる中国株&ベトナム株の投資仲間と一緒にご飯を食べて、前職の同僚などとお会いして東京に戻ります。

中国株の意見交換が楽しみです。

2009年11月16日月曜日

CFP試験終了

昨日は、CFP試験の残り一科目の「相続・事業承継」のテストを受けていました。

先週は、かなりの時間テストの為に自宅で勉強をしていました。

結果は、感触的には大丈夫だと思うのですが、来月の発表を見てみない事には何とも言えないところです。

今週は、水曜日から金曜日まで大阪に出張予定です。
久しぶりの大阪滞在ですので、会える人には会ってこようと思います。

来週以降は、海外ファンドや商品の勉強が入る予定です。

2009年11月14日土曜日

中国不動産の一部

you tubeで見かけた、中国不動産のニュース
アメリカの番組だと思います。



私も中国不動産株は、所有していますが、良いところだけではなく一方ではこのような状況もあるという事を考えには入れておきたいと思います。

ブログを見た方から指摘を受けましたが、番組はアルジャジーラのものみたいです。
こんな英語番組をやってるんですね。

2009年11月13日金曜日

経済指標のチャート

先日ご紹介した、春山さんのブログで中国のマクロ経済データのチャートをbloombergのチャートで示されていました。

鉱工業生産、新規貸出、不動産価格、固定資産投資、インフレ、貿易収支、外貨準備などなどです。

bloombergの英語サイトを見てみると、最近は記事の中で青い部分が必ず、リンクかチャートに繋がるようになっていました。

本当は、チャート画面から色々データを引き出せると思うのですが、少し研究してみます。

例えば、下は中国の貿易統計(貿易黒字額)


こういうデータがすぐ取り出せてチャート化されると本当に助かります。

2009年11月11日水曜日

稲刈り



少し前の話になりますが、銀座でやっていた田んぼのプロジェクトの仕上げ
【稲刈り】に参加してきました。

当日は、子供たちが多数参加し、僕も一緒に稲刈りを楽しみました。



刈ったイネは、1週間ほど干して先週脱穀会を開催したようです。
そちらには残念ながら参加できませんでしたので、その様子はこちらから

約半年のプロジェクトでしたが、十分楽しめました。
来年もやるといってましたので、僕もまた参加するかもしれません。

2009年11月7日土曜日

レビュー

最近は、昔読んだ本を読み直すことが多いです。
何回も読み直すことで、当時は凄く共感しても、いまだ実践できていないことも多いと実感します。

では、最近読んだ本の中からいくつかご紹介

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)
By 三枝 匡


ここで何度か紹介している三枝さんの3部作の3部目です。

いわゆるダメな会社を立て直すのには、トップがきちんとした道筋を示し、実践して成果を挙げることによって社員に火をつけるしかないのですが、それには途方も無いエネルギーが必要だということが、小説を通してよく伝わってきます。

ただ、マーケティングや戦略について学ぶのであれば、前2作のほうが具体的な参考にはなると思います。

ロウアーミドルの衝撃
By 大前 研一


ここでいうロウアーミドルとは、年収300~600万円の層を指してます。

大前さんは、この層がすでに日本の8割の世帯を占めていると指摘し、その世帯の今後のあり方について考察しています。

私としても、認識と危機感は近いものがあるのですが、肝心の多くの日本人が行動を起こすかどうかは疑問に思ってます。

そういう意味では、このような著作で警鐘を鳴らし続ける大前氏は本当にすごいエネルギーだと思ってます。


社会主義化するアメリカ―米中「G2」時代の幕開け (宝島社新書 300)
By 春山 昇華


毎日、ブログで多大な分析をされている春山さんの著書

本では、初めて読みましたが現在の世界経済の状況を極めて分かりやすく解説した本です。

新書ですので、これまであまり経済本に興味がない方でも読みやすくはなっています。


アマゾンで紹介してきた本も99冊になりました。
ずっと前にはGREEの中で本を紹介してきたので、それを入れるともっと多いのだと思いますが。

100冊目に紹介するであろう本は、先程アマゾンで注文しました。
読んでからレビューしますが、ヒントは「米国で大ヒットしたプレゼン」の本です。

ジム・ロジャーズ講演会

昨日は、楽しみにしていたジム・ロジャーズの講演会に参加してきました。

最初はhoriko capital managementの堀古氏の講演。


簡単にまとめると

・米国では資産デフレ(主に不動産価格下落)が止まらない

・これから、商業不動産、住宅不動産のローンに関してデフォルトが続くだろう

・株式も現在のラリーはそう長くは続かないと考える

・通貨は弱いと考えているので、金がしばらくの間投資先になる

ということで、米国の株式市場には懐疑的な話でした。

そしてJim Rodgers


これも簡単にまとめると

・日本の処方箋は、①子供を増やす(出生率を上げる)②移民を入れる③生活水準を落とす
 の3パターンしかない。
 ①、②の話は聞かないので日本人は③を選択してるんですよね?

・政権が変わるときには、お金の流れが変わるので、チャンスです
 どこにお金が流れるようになるのか良く見極めましょう

・21世紀は中国を中心とするアジアの時代です

・これから債券相場は崩れると思います。持っていれば売りでしょう

・株式は10年程度Box相場になるんじゃないでしょうか

・ここ1~2年の間で通貨危機が発生するとみています。通貨危機が発生するときには歴史的に株式相場も大きな影響を受けます

・商品はファンダメンタルズが良好です

・商品は、景気が回復しても、しなくてもどちらのシナリオでも有効に機能します

ということで、すごく目新しい話があったわけではないのですが、本人から直接話が聞けたのが何よりでした。

僕のポートフォリオの中でコモディティはおおよそ2割程度ですが、もう少し引き上げを検討してみます。

2人の話を聞いて危機感として感じたのは、通貨へ対する信用の乏しさ。

FPの実務でお話をしていても、圧倒的にクライアントさんは日本円の現預金が多いのですが、そのようなポートフォリオでは、この先リスクが大きいということをわかってもらわないといけないですね。

2009年11月6日金曜日

友達の活躍

昨年、商工会議所主催の創業塾でご一緒だった榎本さんが新しいクルーズに対するサイトを立ち上げられました。

シンプルできれいなサイトです。

こうした同期の活躍には励まされますね。

以下ご紹介

新しい会員制コンテンツポータル『**クルーズ キューブ**』が立ち上がりました。

www.cruise-cube.com

その機能は・・・
**

*まだまだ知られていない「クルーズ」を、みんなで星付け!
テキスト・写真・動画でみんなにガイド!*

*世界中の豪華客船からカジュアルに楽しめる客船まで*

*会員の生情報によるクルーズの総合ガイドWEBを目指します。*

ベトナム市場

ベトナムのマーケットは、今年に入ってから急上昇を続けていましたが、今は調整局面に入っています。



昨日の日経新聞夕刊にも出ていましたが、国内経済全体ではGDP成長率は2009年通年でも5%を達成しような勢いです。

通貨もVND/USDでみると


弱い米ドルに輪をかけて弱い状態です。

ベトナム輸出企業群には、好都合でしょう。

調整は、まだしばらく続きそうですが、そろそろ買い場ではないかと思い企業調査をしようと思います。

J-REITカンファレンス

最近REITの話ばかりなのですが

4日(水)にJ-REITカンファレンス2009が有楽町の国際フォーラムで開催されました。

メンバーが、基調講演が吉野直行教授(僕のゼミの先生)でした。
また後半のセッションも川口先生(早稲田大学)や翁さん(日本総研)など揃っていたので、聴きに行きました。

どちらかといえば、基調講演のほうが面白かったのですが
不動産価格がバブルかどうかを判断するポイントとして

・銀行融資全体の中で、不動産(業界)融資の割合が高すぎないかどうか(目安は30%)
・不動産価格上昇率が、その国の実質経済成長率に比して高すぎないかどうか
・不動産価格(住宅)が年収倍率から見て適当か?

の3点がバブルを判断するときの基準となるそうです。

そういう意味では、日本では既に妥当といえるかもしれませんし、中国の不動産価格はこの判断基準に当てはめるとバブルなのかな?

とも考えられますね。

2009年10月31日土曜日

ごめんなさい

会社のHPでお問い合わせの欄を作成したのですが、その問い合わせ内容を確認することが本日までできませんでした。

先程見たところ、数件のお問い合わせを頂いておりました。

お問い合わせいただいていた方々には、先程返信いたしましたが大変申し訳なく思っております。

以後システム的に対応するように致します。

J-REITの展望について

先日、「投資家に信頼される不動産投資市場確立フォーラム」のお話を書きましたが、その続きです。

今週は、29日にREITの合併が告知されました。

投資法人の合併基本合意書締結に関するお知らせ
日本リテールファンド投資法人(以下、「JRF」といいます。)とラサール ジャパン投資法人(以下、「LJR」といいます。)は、本日開催のそれぞれの投資法人役員会にて下記のとおり合併基本合意書(以下、「本基本合意書」といいます。)を締結することについて決定し、同日付にて本基本合意書を締結いたしましたので、お知らせいたします。

これは、国内で2件目のREIT合併事例になりますが、上記フォーラムの報告書では、このように上場REIT通しの合併が進むであろう事が示唆されています。

日本では、上場銘柄通しが上場を維持したまま合併するのが主流になりそうです。
米国では、非上場化するものも多いのですが、日本ではあまり採用されなさそうです。

もう一つ、報告書のポイントがあります。
それは、年金資産のREIT運用です。
以下資料を転載します。







簡単にまとめると、日本の年金資産は諸外国と比較すると、不動産資産での運用額が少ないので、少しはREITなどの不動産資産に振り分けても良いのではないか?

という内容です。

この報告書の内容を、国交省も含めたコンセンサスの方向性を示すものと理解するのであれば、行く行くは年金運用でREITを活用する日も遠くなさそうです。

ということで、僕はJ-REITの将来については楽観的ですし、現在の低迷状態は買い場だと認識してます。

投資するのであれば、個別銘柄よりもREIT-ETFで運用するほうが分かりやすいと思います。

2009年10月28日水曜日

セミナーの話

先日、友人から

「小屋さんがセミナーの講師をやるのであれば、事前に教えてもらったら参加するのに」

というお話をいただきましたので、宣伝も兼ねて告知しておきます。

セミナーは機会があって誘われたら、特段の予定が無い場合には断らないのが僕の方針です。

まず、先週の金曜日はFP向けの継続研修として「J-REIT」について3時間の講義をしました。

今回のセミナーでは、不動産証券化協会のとりまとめた「投資家に信頼される不動産投資市場確立フォーラム」について半分ぐらい解説しました。

このとりまとめは、国交省をはじめ日本の不動産業界の主要メンバーが企画していますので、J-REITも間違いなく、この提言の方向に進むと思います。
(今後の市場を考えるのに結構ポイントになります)

一つの例としては、日本版ケース・シラー指数の開発
この取りまとめからほどなく、先週国交省から発表されています。

この指数の開発も、数年前から課題として挙げられていましたが、ようやく端緒についたところです。

これによって、不動産市場が下落することに対して、誰でもヘッジができるようになります。言い換えれば、この指数に連動する先物取引が可能になるという事です。

この話は、以前のブログでも取り上げています。
米国ではETFで商品化されています。

さて、長くなりましたが今後のセミナー予定。
11月は米国訪問の研修を行います。

最新アメリカFP事情~FPA大会とFP事務所視察報告

○日 時   平成21年11月8日(日) 13:30~16:30
                 ※13:15開場
○会 場   女性と仕事の未来館 4階 第2セミナー室
          〒108-0014東京都港区芝5-35-3
          ※JR田町駅、都営地下鉄 三田駅
         http://www.miraikan.go.jp/access/index.html

○講 師   視察メンバー代表 松本勝晴・小屋洋一

○受講料   3000円 (FPジャーナルで一般公募もあり)

○継続教育単位 実務倫理3単位


1月以降は年に数回、FP継続研修の講座を担当する予定も有ります。
主に資産運用のお話になるとは思うのですが。

詳細が決まれば、またご報告します。

2009年10月26日月曜日

ソフト探索

米国から帰国して、クライアントへのポートフォリオ提案ソフトとして良い物が無いかどうか調査していました。

一つ見つけたのはQUICK社のAstra Consultant

これであれば、十分使用に耐えられそうな印象です。
米国のソフトにもそれほど遜色ないように、見受けられます。

問題は、導入費用がかなり高価であることですね。
何とか工夫して利用できるようにしたいと思います。

2009年10月21日水曜日

中国株の話

さて、中国株の話

米国に1週間行っている間に、中国株は結構上がっていました。
およそ10%程度でしょうか?
コモディティも結構上がってますよね。

なので、保有銘柄のうち2倍になったものを半分、昨日売却しました。
銘柄は

00384中国燃気 (チャイナガス)
03928鄭州ガス (ジャンジョウガス)

のガス2銘柄です。
これで、また少しキャッシュポジションができたので中国株の銘柄選定を
行いたいと思ってます。

ベトナムは、一方通行で上がってるんで手が出しにくいんですよね~。
こちらはドンでキャッシュが溜まってるんですけど。

米国FP事務所訪問記~その3

3社目はSIGMA Financial Corporation社

ここはMary Marという中国系女性の事務所。

スタッフはパートで1名なので、ほとんど彼女一人と言ってよいでしょう。
彼女もすでに十分なクライアントを確保しているので、現在はセミリタイアに近い様子。

家族や孫との交流を最重要視しているので、現在は仕事はなるべくしていないとの話。

彼女は保険外交員出身で80年代にスタートし、90年代にCFPという資格に出会い、そこから徐々にアセットマネジメントを行うFP業務にシフトしていったとの事。

自分で独立する前に、FP16名で共同事務所(チーム)を作り、そこで7年間ほどチームで仕事をしていたとの事でした。

これは大変参考になる話で、日本でもFPはそれぞれが独立して事務所を構えて(それは米国でもおなじですが)いますが、このように共同事務所(チーム)で仕事をするという考え方もありだと思いました。

彼女はUPSという運送会社でマネジメント層に対する資産運用やリタイアメントのセミナーを担当していたようで、UPSがその後上場した事も有り、クライアントにはUPS社員が多いそうです。

もう一つ、参考になったのは利用ソフト、米国はFP向けのソフトウェアが充実しています。
日本のFP業界は、まだまだ未成熟なためか、アセットマネジメントやFP向けのソフトウェアが少ないのですが、米国は無数にありましたので、それはうらやましい限りです。

こちらの事務所で利用していたのは、モーニングスターの[dbCAMS]
僕も日本であまり良いソフトが見つからないので、米国のソフトでも利用しようか(提案書は英語になっちゃいますけど)とも考えてます。

米国FP事務所訪問記~その2

2社目は、Crown Wealth Management社

ここは韓国系のAndi Y. H. Kangの事務所

現在は500~700名ほどのクライアントがいるようですが、これを5年ほどかけて100名程度の良質なクライアントに絞って行きたいそうです。
特に中小企業のオーナーにターゲットを絞りたいとのお話。

スタッフは彼女も入れて5名。

こちらは、アセットマネジメント業務に加えて、年金や保険商品も扱うとの話でした。



ここでの興味深いお話は、「気の合わないクライアントとは付き合うな!」です。

あくまで、一定のクライアント数があるという前提だとは思いますが、
「資産を持っているクライアント」=「良質」ではなく、
「自分の意見に真摯に耳を傾けてもらえるクライアント」=「良質」
というスタンスでやっていかないと、仕事がきつくなる。

という話が印象的でした。

私も、基本的にはその方針なので納得です。

米国FP事務所訪問記~その1

また、少し間隔が空いてしまいましたが、米国FP事務所の訪問について報告します。

この詳細については、FPの継続単位としてセミナーも開催予定ですので、FPで興味のある方はこちらにもご参加お願いします。

 最新アメリカFP事情~FPA大会とFP事務所視察報告

○日 時   平成21年11月8日(日) 13:30~16:30
                 ※13:15開場
○会 場   女性と仕事の未来館 4階 第2セミナー室
          〒108-0014東京都港区芝5-35-3
          ※JR田町駅、都営地下鉄 三田駅
         http://www.miraikan.go.jp/access/index.html

○講 師   視察メンバー代表 松本勝晴・小屋洋一

○受講料   3000円 (FPジャーナルで一般公募もあり)

○継続教育単位 実務倫理3単位

まず、1社目はErman Retirement Advisory

ここは、Howard Ermanさんの事務所。
従業員はErmanさんも入れて5名(4名?)。

基本的にはリタイアした方々の資産運用アドバイスを中心。
これまでの顧客は700名程度いるが、アセットアドバイスを定期的に行っているクライアントは180名程度。

米国の場合には、このようにFPはアセット(アロケーション)アドバイスを継続的に行う事でアセットマネジメントフィーをもらう形態が多いです。

また、アセットマネジメント以外には、個人の確定申告なども手掛けているそうです。
米国(カリフォルニア)では、税理士の免許がなくても所定の研修(20時間ぐらい)を受講すれば、個人の確定申告代行が可能だとの話。

ここで、クライアントのTanaka兄妹にもわざわざ足を運んでいただき、クライアント側の意見もヒアリングできました。



彼らは、二人とも教師だったそうで、教師は比較的裕福な年金生活を送れるようです。
年金だけでなく不動産投資でも安定収入があるそうで、基本的に生活には何の不自由もなさそうでした。

ここでのポイントは、米国のリタイアメント層はほとんど(彼らの言葉ではMost people)がFPに資産運用を任せている(アドバイスを受けている)との話。

米国と言えども、一般個人が投資について知識を深めて、自主判断することは難しいと考えているので、プロ(この場合FP)のアドバイスを求めているとの事でした。

日本でも団塊の世代の退職が、65歳まで定年延長の影響で伸びましたが、ここ数年で大量の退職者が発生することは間違いありません。
その退職者たちが、退職後の資産運用でFPに相談するような土壌を作るべきだとも思いましたね。

米国の場合には、退職前からこのような退職後の資産運用については、会社できちんと説明やFPの話なんかもあるようですので、退職後の資産運用意識と言うものは、企業側からの働きかけと言うところも必要なのかもしれません。

2009年10月15日木曜日

FPAカンファレンス

ブログの更新、遅くなりました。
5日ほど前から米国アナハイムに来ております。

今回はFPA(Financial Planner Association)のカンファレンスを見学しに来ています。
カンファレンスが終了したので、今は米国のFP事務所を訪問しているところです。

訪問の詳細につきましては、後日ブログで報告するとして、取り急ぎ写真をupしておきます。

カンファレンスの大きなセッション
有名(と思われる)スピーカーが登場して、1時間ほど講演します。
早くて、何を話しているのかほとんどわかりません。


インターナショナルパーティーで韓国人FPと一緒に
韓国人は、日本人と同様に英語が苦手で、韓国人同士で固まっていたので、無理やり
テーブルに割り込んで話をしました。
英語が下手同士なので、僕の英語でも劣等感を感じません。
メンバーはサムソン証券からきてました。
右の女性は、ついに一言も発しませんでした。(英語が苦手なんでしょう)


昼は、こんなかんじのビュッフェスタイル。


通常のセッションは、プレゼンスタイル。
顧客とのコミニュケーションの取り方、プレゼン手法、マーケティング手法、金融知識、など
FPとして必要な様々な講座があります。
基本的には好きな授業に出るスタイル。


展示会場は、FP向けのサービスや商品を売り込む会社が沢山。
これでも今年は不景気で例年の半分ぐらいの出展みたいです。


米国のFPツールや本。
面白いものも有りましたので、買ってきます。


セッションが終わったので、記念撮影。
合計9名で訪問しました。
他にもほんの少し日本からの参加者に会いました。

2009年10月8日木曜日

為替(補足)

昨日の補足としてチャートも作成してみました。




これを見ると、1月からの円は米ドルがほぼ同じ水準で、その他通貨には軒並み弱くなってます。
私のやっている、香港ドルとかベトナムドンとか米ドルペッグしている通貨に投資していると弱くなっている気がしますが、FXなどで通貨を取引している人は、ここら辺の相場観はあるんでしょうね。

2009年10月7日水曜日

為替レート

最近、円高、円高と言われていますので、「本当か?」と思って調べてみました。

調べたのは「実質実効為替レート」(日銀HP)


ちょっとわかりにくいですが、数字的には2009年に入ってから円安方向に触れています。
(ここ数カ月は少し円高に振れていますが、とはいえ年初の水準には及びません)
水準としては2002~2004年ぐらいの水準でしょうか。

要するに、ちまたで言われる円高は米ドルに対してのレートであって、多国間(貿易国間)のレートを示すと年初よりずいぶん円安になっているという事です。

今朝の日経新聞にも、対米ドルのレートで言うと、日本円は他新興国通貨に比較して、通貨高が進んでいない。という記事も有りました。

他には、「金」が米ドル建で昨日最高値を付けましたが、円建てでは7月の初旬が最高値で、決して現在ではありません。

つまり、円が強いのではなくドルが弱いという話ですね。

周りで言っているニュースに対して「本当か?」と思って裏を取る、というのが投資で成功する一つのコツです。

中国60周年記念式典

今日は、写真の紹介。

中国60周年記念式典での写真です。
Boston Globeのサイトにありました。

どの写真も秀逸です。
式典の壮大さが伝わってきます。

日本の報道では、こういう感じは伝わってこないんですよね。
残念ながら。

早速気に入った写真をパソコンの壁紙にしちゃいました。

2009年10月5日月曜日

最近読んだ本

最近読んだ本のレビュー

さらば財務省


財務省(大蔵省)出身の高橋洋一氏の著作。
小泉政権下で竹中大臣のサポーターとしてどれだけ構造改革が大変であったか(官僚に邪魔をされたか)を元官僚の立場として、エコノミストとしての立場から振り返って書かれた本。
現在の民主党政権も官僚との付き合い方が定まっていませんが、インセンティブの方向性が国民と官僚では異なりますので、そこをどのように調整するかが今後の課題なのでしょう。



人生と投資で成功するために 娘に贈る13の言葉

僕の尊敬する、ジム・ロジャーズが彼の2人の娘に贈る言葉

一応形としては、これから育っていく娘に対して、ジムが人生で大切だと思うことを真摯に述べている。

という形をとっていますが、その多くの言葉は我々投資家だけでなく全ての人の生き方について含蓄のある言葉になっています。

これを実行するだけで人生がより豊かになることは間違いないと思います。


文明が衰亡するとき (新潮選書)

うちの奥さんに薦められて読みました。

これまで栄えては、滅んできた文明や国家、都市は沢山あります。

この本では、ローマ、ヴェネツィア、米国を歴史的に捉え、その衰亡史観を描いています。

日本は戦後50年間にわたり奇跡的な発展を遂げてきましたが、90年代以降の20年は、明らかに衰退兆候を示しています。

ジム・ロジャーズも歴史を学べと言っていますので、今後の日本を占う意味でも良いと思います。