今日は中国での有名デベロッパー中国海外発展(HK:00688)を見てみましょう。
2009年の決算ですが収入が約2倍、利益が1.45倍となっています。
マージンが少し落ちているのが気になりますが、これはおそらく土地の仕入れに関するコスト上昇でしょう。
EPS成長が42.7%ですが、最近は中央政府の不動産引き締め政策に嫌気がさしてか、PERは16倍まで下がってきています。
負債比率は63%ですので、デベロッパーとしては通常の比率だと思います。
ROEやROAが高いのが魅力的です。
中国の不動産についてはバブルだと懸念する声もありますが、私としては前回紹介した日銀レポート同様に、一部地域(主要都市)の一部不動産(高額物件)については、バブル懸念があるものの
その他一般物件については楽観視しています。
中国海外発展の強みは、上記のように中国の広い地域で開発を行なっていますので、場所や物件タイプのリスク分散はある程度図られていると考えています。
また土地の在庫を見てみましょう
もう一つ中国の代表的デベロッパー万科企業と比較してみる必要はありそうです。
今年(2010年)の予測については、昨年同様の予測を立てています。
利益成長率が20%超とのことですので、これが本当であればやはりPER16倍というのは比較的安い水準であると思います。
後は、中国の場合には不動産価格の指数も公開されていますので、その数字と決算数字を注意深く追っていけばよいのではないかと思っています。
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