今回は米国のオンライン証券についてのレポートです。
レポートの内容と私の意見を簡単にまとめておきます。
「オンライン証券会社の変遷から見た米国リテール金融」
まず、2000年にオンライン証券で取引高10位を占めていた証券会社は、現在は5社に集約化されまたその内容も大きく変遷してきている。
現在残った5社は、既にオンライン専業証券会社ではなくなっている。
これは、資金流入の流れを見てもわかるように、米国の個人投資家が個別の株式を売買することがほとんどなくなり、投資信託やMMFでの運用が主流になってきたために、コミッション(売買手数料)での商売が難しくなってきたことにある。
また、投資家がアドバイスを求めるようになってきたことから、対面での対応チャネルがやはり必要になって来たことの現われでもある。
特にチャールズ・シュワブは、最初はオンライン証券会社であったが、独立系アドバイザーの獲得とRIAの支援業務に力を入れた結果、現在は証券業界の勝ち組になってきている。
現在の米国オンライン証券業界のマップはこちら
日本では楽天証券、SBI証券、マネックス証券とオンライン証券の大手はあるものの、やはり手数料競争の激化で、コミッション(売買手数料)収入は厳しくなっているように感じる。
今後は、マップの右上に位置するような、オンライン・対面の総合型証券会社が日本にも誕生するのではないかと期待している。
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