2010年5月4日火曜日

中国企業の決算~中国人寿保険

今日は、人寿保険の決算確認

決算プレゼンの資料を確認していきます

日本の生命保険市場は収入保険料ベースでは98.4%(平成21年4月~平成22年2月統計)と前年対比でも減少を始めていますが、中国の生命保険市場はこれからが成長期

収入も前年対比13%と伸張しています

支払うコミッション率は低下傾向
販売管理費率は昨年と変わりません

ROEも17%台と高い水準に回復
EPSの成長も前年対比170%と大幅に進捗


総資産の増加は、昨年の株式市場回復に伴うところが大きいと感じる


投資資産の増加を確認すると、総資産の増加とほぼ等しい

投資資産の構成比率を確認するとやはり株式の比率が急拡大している
市況の回復をうけたものだと考えられる
fixed incomeの部分は、主に債券投資だと思うが、中国の場合には国債市場がどこまで発達しているのかがよくわからない
但し、戦略としては長期金利の上昇を見こして、デュレーションが低いものを保有しているもよう


2009年の投資結果は2008年に比較すると大幅に改善
実現利益も含まれているので2010年はここまで期待しない方がよさそう

EV(エンベディッド・バリュー)も前期比18.8%と順調に増加
EVの説明は第一生命HPより引用
エンベディッド・バリューは、生命保険会社が現在保有する総資産と保険契約に基づき、株主に帰属すると考えられる配当可能利益の現在価値を計算したもので あり、貸借対照表などから計算される「修正純資産(注1)」と保有契約に基づき計算される「保有契約価値(注2)」を合計したものであり、生命保険会社の 企業価値を表す指標の一つです。現行の生命保険会社の法定会計では、新契約獲得から会計上の利益の実現までに時間がかかります。一方、エンベディッド・バ リューでは将来の利益貢献が新契約獲得時に認識されるため、法定会計による財務情報を補強することができると考えられています。
 要するに、新規契約はコストがかかる(コミッションや販売促進)が、契約の生涯利益を考慮したものがEV

2009年の決算は、おそらく投資環境が良すぎる結果になっていると感じる
但し、2010年以降も契約の伸張には期待ができるので、このまま中長期の保有スタンスで問題ないと考えます

0 件のコメント:

コメントを投稿