次は良く言われる貧富の格差を見てみます。
都市部と農村では収入に3倍程度の格差がある事はわかります。
但し時系列で見てもその倍率はほとんど変わりませんし、両方とも伸び率という点ではそれほどの差はありません。
農村部が、収入が上がっていることで満足しているのか?
それとも都市部との絶対額の差に大きな不満があるのか?
は中国の農村部の人に聞いてみない事にはわかりません。
都市部では、時間が経つほど高所得者層に富が集まっている様子が良くわかります。
都市部の中での格差拡大と言って良いでしょう。
一方で
農村部では、時系列でみる限り格差が広がっている様子はありません。
ただし一貫して都市部よりも格差は大きいというのが驚きです。
ジニ係数で確認してみましょう
ジニ係数とは0から1で、係数の値が0に近いほど格差が 少ない状態で、1に近いほど格差が大きい状態であることを意味する指数です。
都市と農村を見ると先程の資料の通り
1.都市部では格差が拡大傾向である
2.しかし一貫して農村部の方が貧富の差は大きい
と言う事が言えると思います。
最後に各国のとの比較を見てみると、中国の0.31~0.35というのは米国・英国とほぼ同じ数字になります。
先進国で最大の格差がある社会とほぼ同列と言う事でしょう。
(もちろん都市部内、農村部内での数字ですが)
日、独、仏などの中福祉、中負担の国は真ん中
デンマークやフィンランドなどの高福祉、高負担の国は低くなります。
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