2010年7月7日水曜日

中国経済~その4 為替・貿易

中国の為替と貿易

最近話題の元レートに関しては、このように推移してました。



基本的には2005年~2008年にかけて対米ドルレートでは徐々に切り上がっていますが、ユーロは結構強かったので、むしろ対ユーロレートは下がっています。
対円レートに関しては米ドルほどではありませんが、徐々に強くなっていた様子が分かります。

では、貿易の数字を見てみましょう


2005年~2008年は全世界的な好景気の元で、輸出も輸入も急拡大しています。
ここからは元切り上げの影響はあまり見て取ることが出来ません。

 
 

中国の輸出先を見てみると、一番はユーロ圏です。
先程の為替で対ユーロで元が弱くなっていた影響は、かなりプラスに作用していると思います。

一方で、2010年のユーロは大変な下落をしていますので、このあたりが2010年後半の中国経済に与える影響は少なくないです。


輸入先のトップは日本です。
これからも、日本の将来の経済にとって中国の需要が大事であることはわかると思います。

最後に日本の過去の数字も見てみましょう。


このブログでも幾度となく紹介している、日本の実質実効為替レート推移です。
1985年のプラザ合意後、急激な円高が進んだことが見て取れます。


それとあわせて、貿易の統計です。
分かりやすいのは、上記の為替が円高にふれると簡単に輸出が激減します。
やはり日本では為替と輸出の数字はかなり相関性が高いと考えられます。

なので、今後元高が進むにつれて、やはり中国の輸出には大きなダメージを与えることが想定されます。
ですので現実的な話としては、元の為替レートは非常に緩やかな推移をせざるを得ないのではないかと推察します。

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