2011年1月22日土曜日

やれやれ、中長期試算

昨日、国家戦略室から「経済財政の中長期試算」が発表されました。
簡単に見ていきましょう。

確認しておきますと、赤い「成長戦略シナリオ」が民主党の新成長戦略を実行して、うまくいった時の想定。青い「慎重シナリオ」が、あまりうまくいかなかった時ということですね。

まず名目成長率ですが、この成長戦略シナリオが達成できますかね?
景気の良かった06~07年でも1%前後なのを考えると、相当うまいこと改革しないと名目で3%成長は厳しいんじゃないでしょうかね。

物価は、成長シナリオで2%弱、身長シナリオで1%です。
デフレ日本は今年中に脱却できるシナリオです。
財政は、これをみるとどちらのシナリオでも赤字を脱却することができません。
たとえ、成長戦略がうまくいったところで、社会保障を中心とする財政支出が増加するので、健全化には程遠いという事ですね。


基礎的財政収支(プライマリーバランス)は、さすがに少しずつは解消されるシナリオになってます。
ただ、結局10年後も赤字なのは変わりませんね。
ということで

その結果、公債残高は結局どちらのシナリオにしても減るどころか、増え続けるという試算になります。
 慎重シナリオで行けば、2020年には220%にも達し、このころには個人金融資産の残高と並ぶところまで積みあがってしまうような気もします。

結局、この試算によると、仮に「新成長戦略」が思うように実現したとしても、日本の財政はこのままでは改善できないという事を内閣府が示したということでもあります。

結局は、増税するか、社会保障を減らすしかありませんよ
と内閣府が言いたいのだと思います。

私も真剣にこの10年で、日本以外で生活できる方法も考えていかなければいけないなと思います。

2 件のコメント:

  1. 小屋さん こんにちは。(自己満足です。)

    海外も視野にいれなきゃならない・・・。
    同感です。海外に行き他国の発展をみて
    いると危機感が膨れあがりますね。

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  2. 株自己満足さん

    ベトナム視察お疲れさまでした。
    また土産話を聞かせてください。
    別途メールしますね。
    よろしくお願いします。

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