2010年10月27日水曜日

10月の中国株整理

9月の初旬から中国株を整理する(入れ替える)ために、銘柄の売却を考えていました。

ようやく先日、売却をしましたので備忘録のためと報告のために書いておきます。

買値   売値  騰落率(香港ドル) 騰落率(円)

00349 工銀亜州  10.778  28.5   164.4%       133.2%
00384 中国燃気  1.481   4.65   214.0%       176.9%
00857 中国石油  5.6734  10.1   78.0%        57.0%
03928 鄭州ガス   8.91   17.5   96.4%        73.2%
08208 常茂生化  2.254   1.23   -45.4%       -51.9%
00682 超大現代  4.6442  7.01   50.9%        27.7%
00801 金衛医療  1.62    1.48   -8.6%       -33.1%
08259 煙台安徳利 0.387  0.425   9.8%        -9.3%
00939 建設銀行  2.875  7.44    158.8%       78.5%

買値は、もちろん時期がバラバラですし、ナンピンなどもありますのであくまで平均値です。
買った時期も書こうと思いましたが、こちらは特定するのは難しいものでした。

為替は、円高が進んでいるために影響を受けてはいますが、どうせそのまま香港ドルで次の株を買うのであまり気にしていません。

銘柄によって結果がまちまちですが、3年~5年程度で2008年の下落も挟んでこの成績ですからそれなりに満足な結果だと思います。

もちろん2007年に売却できていればよかったのですが、その反省は次に生かすことにします。

今度は購入銘柄を検討して、購入していくことになります。現在検討中です。

2010年10月20日水曜日

地方議員年金廃止へ

今朝の日経朝刊に出ていた記事です。

地方議会の議員が加入している年金制度が、市町村議員の共済会が11年度、都道府県議員の共済会が21年度に積立金が底をつく見通しで、制度そのものを廃止にする(予定)だそうです。

全国市議会議長会は、給付水準を下げずに、自治体負担を増加させて存続させる事を主張していたようですが、片山総務相が

「国民にとって(負担が)どうかという視点が最重要になる」

として、全国市議会議長会の主張を却下したようです。

新聞では、
「今後は、年金受給者や掛け金を支払った議員に対する保障措置に焦点が移る」

と書かれていますが、一方で住民負担が1.3兆円増加との記述もあります。

要するに、共済の中で給付と負担のバランスが取れなくなった(支払う人よりももらう人の方が多くなった)ことを放置し、積立金が枯渇する段階で、初めて気付いたような感じで廃止して、その後の保障は自治体(国民)負担にしてしまおうと言う話。

やれやれ、という感じですが、マクロ的に見れば国民年金だって似たようなものですね。

いずれにしても、少数の既得権益者と、広く薄く負担させられる国民という構図は変わらないようです。

2010年10月19日火曜日

初めての経験

先月、このブログの読者のどなたかが私のレビューを見て、書籍などを購入してくれたようです。

これまで、このブログで紹介した本は先ほどの本で、135冊になりますが、単品でぽつぽつと購入していただくことはあったのですが、このように何種類かの本をまとめて購入してもらったというのは初めての経験です。

このように私が過去に薦めてきた本に対して、何らかのアクションを起こしてもらえるというのは本当にうれしいものですね。

このブログを開始する前にGREEでレビューを書いていたものが150冊ほどあります。

そのうちに時間を見つけてこちらでも紹介できればと思っています。

別に私のブログ経由でなくても、同じ本を購入して読んでいる方々には、本の感想などを共有できると良いですね。

俵屋宗達


俵屋宗達という本を読んだ

妻に勧められて読んだわけだが、久しぶりにビジネス書、金融本以外のカテゴリで本を読んだのでかえって新鮮だった。

俵屋宗達は日本画史では、後の尾形光琳らへと続く「琳派の祖」として紹介されることも多いが、この筆者は宗達と琳派では確実に違うものであると一線を画している。

また、画としての芸術性やその技術性などが革新的でクリムトやマティスなどの近代画家との共通性も多いことを指摘する。
ちなみにマティスは私の大好きな画家のひとりである。



私は、絵画はたまに美術館などで鑑賞する程度だが、それでもこの本はかなり楽しく読むことができた。

特に2000年に東京国立博物館で催された「対決~巨匠たちの日本美術」を観た人であれば、その宗達と光琳の比較などを思い出しながら読むとなお面白い。

というわけで、芸術の秋にお勧めの一冊

2010年10月17日日曜日

別府市の観光データ

先日のブログで、湯布院、別府には大変な人数の観光人観光客がいたことを書きましたが、実際はどうなのか調べてみました。

これは、別府の観光客推移です。(平成21年別府市観光動態要覧より作成)バブル崩壊後に激減していますが、その後20年間はどちらかというと増加傾向です。

これは、観光地としては十分健闘しているといえるのではないでしょうか。

それでは、次に別府の観光客がどこからきているかという話ですが、これでみると外国人観光客は全体の1%~2%です。

 とすると、先日、湯布院や別府で、韓国人観光客が沢山いると感じたのも、ある意味でバイアスがかかっており、実際は1~2%の存在にすぎないということになります。

ホテルでは半分ぐらいの宿泊客が韓国人であった印象ですが、これはホテルのせいなのか、はたまたこれも錯覚なのか。

ちなみに外国人観光客の内訳をみると、これは韓国からのお客さんが多いことは間違っていません。
ほとんど8割近くはアジアの観光客ですね。
話を聞いてみると、やはり温泉と地獄めぐりが好評のようです。

それにしても、やはり印象とデータでは、大きな違いがあるものですね。
気を付けたいものです。

2010年10月15日金曜日

九州旅行2

さて、昨日の続きです

別府では、高崎山に初めて行きました。
たかがサル山と侮っていましたが、本物の野生の猿を見ると結構迫力があります。
なんせ600頭ぐらいが一斉に駆け寄ってきますので。
別府に行く機会があれば、結構お勧めスポットです。



別府の「youmeタウン」
そもそも「youmeタウン」ってなんだろ?イオンそっくりだけど。
と九州内のあちこちで見かけるこのショッピングセンターに疑問符を感じていました。

今、調べてみましたが運営は「株式会社イズミ」という会社なんですね。
しかも東証1部上場ですか。

内容的には、まあまあな感じですね。

それで、youmeタウンで発見した、「青いダイソー」
ダイソーってこんな展開してるの?



別府の竹瓦温泉
前は、何度も通ったことがあるけど実際は入った事ないです。


翌日は、車で宮崎へ
別府(大分)~宮崎間は、高速道路がないので、ずっと下道でいくか、大分~福岡~熊本~宮崎と西九州を大周りするしか方法がありません。

こりゃ宮崎経済が厳しいわけだ。物流も厳しいですね。

今回は、下道を選択

この写真は、大分県の山道を抜けてようやく宮崎の海岸線(日向辺り)に出たところの写真

南国の秋が感じられます。
この日は天気が良くて多くのサーファーが波乗りしてました


今回はたまたま10月10日(日)に宮崎に行ったのですが、運の悪い事にコブクロのライブが宮崎市内で開催されたようで、宮崎市内のホテルが全て満室でした。

なので、ばかみたいに都城まで泊まりに行かなければならないはめになってしまいました。

この写真は、都城の「関之尾の滝」
せっかく都城まで行ったので、見てきました。




この甌穴と呼ばれる(川の水流が小石や岩石を巻き込んで、庄内川河床の岩の軟らかい所を丸く削り込み、更にそこに落ち込んだ小石が回転して穴を大きくして作られる)穴が有名だそうです。

で、今回は何にびっくりしたかというと北九州での韓国人観光客の多さ

湯布院、別府は韓国人旅行者に大人気なようで、ここはどこの国かと思うぐらいの勢い。

韓国人旅行者については、また次回データも交えて書く事にします。

2010年10月14日木曜日

九州旅行

先週は、実家(別府)で法事がありまして、5日間ほど九州に帰省しておりました。
そんなわけで、ブログの更新も滞っておりました。

九州で見てきたものをご報告しておきます。
経済的な視点でも面白い発見がありましたが、それはまた後日報告します。


初日は、湯布院へ
湯布院は、大分空港から高速で1時間程度はなれた場所でした。

最初に取った写真は、観光地にありがちな怪しい博物館
「九州」自動車歴史館というもの。
なぜ「九州」限定なんでしょう?


湯布院で多分いちばんの見どころの「金鱗湖」
湖というか沼ですけどね。
ただ、雰囲気は悪くないですし、水もきれいです。



こちらもありがちな「昭和レトロ」館
中も見ようと思いましたが、意外と入場料が高かった(700円ぐらい)ので断念。
誰がお金払って見るんでしょう?


湯布院の観光メイン通り
町並みは、「最近観光地としてキレイに整備しました」という感じ
そういう意味では、趣はないけれども、こぎれいにまとまってます。

軽井沢銀座に近いイメージでしょうか。


駅です。
駅は、先程のメイン通りからは少し離れた場所にあります。
駅とメイン通りの間は、本当に普通の田舎町です。
駅は、きれいに整備してあります。


その駅とメイン通りの間の通り
これでも少し駅に合わせて整備した様子を感じます。
暇だったので、ちかくの酒屋で地ビールを購入して、歩きながら飲んでました。
酒屋のおばちゃんは親切でしたが、歩きながら飲むというとびっくりしてました。
たぶんそんな人はいないんでしょう。

宿は、写真を取り忘れましたが、結構古めの木造旅館
温泉が露天風呂で結構良い感じでした。

ご飯は、駅前の地元の人向け居酒屋で食べました。まあまあです。



翌日は、宇佐神宮を訪問
宇佐神宮は、全国四万四千社と言われる八幡宮の総本宮です。


要するに各地にある八幡神社の頂点に位置する神社です。
とにかく広い
多分明治神宮ぐらいはあるんじゃないでしょうか。


本殿は、珍しい形で、3つの神様が並列に祭られています。
つまりおさい銭箱も3つある
これは3倍儲かりそう


この1の御殿、2の御殿、3の御殿が並列に配置されています。
この後みた、宇佐神宮の歴史の絵、和気清麻呂の一代記の絵が面白かった



宇佐の次は、中津へ
中津と言えば、福澤諭吉先生です

まず、福澤諭吉生誕の家へ

この福澤茶屋にてお昼ご飯
この旅行で食べたなかで一番ここが美味しかったんじゃないかなぁ
予想以上にいけてます


慶應生ならおなじみの諭吉像です
諭吉像は4種類ほど存在するようです。
これは、大学にあるのと一緒のものですよね


近くには中津城があります
こんな小さなお城は初めて見ました
写真で見ると立派ですが、現地に行くと「こんな小さいの?」と驚く大きさ

次回のエントリーでは、別府・宮崎をご紹介します。

2010年10月4日月曜日

ジムのベトナムに対する発言

大和証券投資信託委託からRICIコモディティファンドという、ジムロジャーズ商品指数に連動するファンドが販売されています。

私も昔購入した事がありますが、そのファンドから定期的にジムロジャーズのインタビューが公表されています。

基本的には、コモディティファンドのレポートなのでコモディティに対する話が多いのですが、何故か最後にベトナム株に対する質問がありましたのでご紹介

「高い経済成長率、安定した政権、内需主導の経済発展などの理由から、ベトナムの注目が高まっていますが、ロジャーズ氏から見て、ベトナム株への投資についてどのように思われますか。」

「ベトナムについては強気です。それほど詳しくはありませんが、ベトナムは人口8,000万人、勤勉な国民で、おおむね同じ人種・言語グループに属しています。人種、宗教、言語に関する争いもほとんどありません。近隣には成長を続けている強大な中国とインドといった国のほか、今後さらに成長が期待される国々もあります。株式市場に関しては、このところ下落していますが、ベトナムの将来は明るいと思っています。カナダは世界で最も成功した国になりましたが、それは主として、とても豊かで成功した隣国の米国があったからです。ベトナムも同じようなことになるでしょう。」

なるほどね、中国の隣だから良いという考え方もありますねぇ。

2010年10月1日金曜日

米国のリテール証券会社

みずほ総研から「米国におけるリテール証券会社の特徴」というリポートが出ていました。

私のビジネスにも関わるところですので、少し中身をご紹介します。

米国の投資信託の残高は約11兆ドル(約935兆円)
日本の投資信託残高は約64兆円なので、15倍の規模に相当

ただ、このグラフの注目は、90年代の伸び方
90年には1兆ドル(85兆円)程度なので、20年間で約10倍に拡大してます


独立系アドバイザーを主力とする証券会社ランキング

特徴は、収入のうちの1/3~1/4は投資助言による手数料収入となっています
また拠点数が各社5,000~12,000と独立系アドバイザー拠点の数が多い
(ちなみに日本の証券会社は全ての証券会社の営業所を合計して2,237拠点)


対面でもインターネットでも独立系アドバイザーに対して焦点を当てていることがわかります。


リテールの戦略としては、アドバイザー主体
フローよりも投資助言のストックに焦点が当てられています


独立系アドバイザーと社員アドバイザーの相異
独立系の方が自由度は高いが、それだけに人によって質はばらつきはあると思います。


レポートの結論としての、今後の日本証券会社に対する示唆は

1.自社(独立系)アドバイザーを主要チャネルとして、残高ベースの投資助言業務を重視する営業手法は、今後の日本の証券会社の参考になるだろう
個人金融資産の持続的成長を顧客と共有する

2.米国の主要リテール証券会社は銀行部門を拡大させている
日本でも銀行との提携によって提供商品を増やすことも選択肢の一つ

3.インターネット証券会社は、取引プラットフォームを拡充して中小機関投資家への利用を拡充する

という内容です。

ここからは私の意見です。

1.これまでの証券営業ではフロー(手数料収入)が重視されてきましたが、今後はストック(投資信託の信託報酬、投資助言fee)が重要視されるようにシフトしてくる

2.米国では90年代に投資信託残高が爆発的に伸びている(約10倍)が、これは90年代の米国株式市場の飛躍があっての話でしょう
日本の場合には、どうしても日本の株式市場が盛り上がらないので、投資信託の残高も増加するとは思いますが、飛躍的拡大にはつながらないような気がします

3.米国の証券会社では子会社銀行の商品も扱えるというのは知りませんでした。
確かにアドバイザーからしたら、銀行商品も一緒に扱える方が効率が良いと思います。
これは日本では可能性があるのでしょうか?

4.残念ながらレポートの中では、日本における独立アドバイザーの普及には疑問符を投げかけていましたが、これは顧客である個人投資家の意識の問題もあると思っています。
少なくとも、ここで述べていたような独立系アドバイザーと会社社員アドバイザーの相異ぐらい理解が進むと変わってくると思ってます。