俵屋宗達という本を読んだ
妻に勧められて読んだわけだが、久しぶりにビジネス書、金融本以外のカテゴリで本を読んだのでかえって新鮮だった。
俵屋宗達は日本画史では、後の尾形光琳らへと続く「琳派の祖」として紹介されることも多いが、この筆者は宗達と琳派では確実に違うものであると一線を画している。
また、画としての芸術性やその技術性などが革新的でクリムトやマティスなどの近代画家との共通性も多いことを指摘する。
ちなみにマティスは私の大好きな画家のひとりである。
私は、絵画はたまに美術館などで鑑賞する程度だが、それでもこの本はかなり楽しく読むことができた。
特に2000年に東京国立博物館で催された「対決~巨匠たちの日本美術」を観た人であれば、その宗達と光琳の比較などを思い出しながら読むとなお面白い。
というわけで、芸術の秋にお勧めの一冊
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