2011年1月28日金曜日

事例集完成!

昨年からFP仲間(弁護士、税理士、行政書士)と作成していた事例集がついに完成しました!


お金についてのトラブルやお悩みを、各専門家の視点で解決策を示したものです。
どれも実際の事例をデフォルメしたものなので、読み物としても面白くなってます。

PDF版でよければ、ここからダウンロードできます。

冊子が欲しい人は、私あてにご連絡ください。
在庫は少ないのですが、先着10名の方にはプレゼントします。

ちなみに活動しているGood Life SupportersのHPはこちら

2011年1月22日土曜日

そして年金受給年齢の引き上げ

そして、次に避けられない話題は「年金受給年齢の引き上げです」

昨日与謝野さんが年金受給年齢の引き上げについて発言していました。

ちょうど先日、有名ブロガー「ちきりん」さんが触れていた通りです。

そもそも厚生年金制度が始まった昭和17年時の日本人の平均寿命は概ね50歳。
その時の受給年齢は55歳でした。
もらえるまで生きている人の方が少ないという事ですね。

国民年金制度が始まった昭和36年の平均寿命は男性66歳、女性71歳ぐらいです。
それが今では男性80歳、女性86歳なんですから、65歳からの支給だとしても財政的に厳しいのも当然です。

支給年齢は少しずつ引き上げられるのも間違いないと思っていた方が良いですよ。
特に若い人は。

やれやれ、中長期試算

昨日、国家戦略室から「経済財政の中長期試算」が発表されました。
簡単に見ていきましょう。

確認しておきますと、赤い「成長戦略シナリオ」が民主党の新成長戦略を実行して、うまくいった時の想定。青い「慎重シナリオ」が、あまりうまくいかなかった時ということですね。

まず名目成長率ですが、この成長戦略シナリオが達成できますかね?
景気の良かった06~07年でも1%前後なのを考えると、相当うまいこと改革しないと名目で3%成長は厳しいんじゃないでしょうかね。

物価は、成長シナリオで2%弱、身長シナリオで1%です。
デフレ日本は今年中に脱却できるシナリオです。
財政は、これをみるとどちらのシナリオでも赤字を脱却することができません。
たとえ、成長戦略がうまくいったところで、社会保障を中心とする財政支出が増加するので、健全化には程遠いという事ですね。


基礎的財政収支(プライマリーバランス)は、さすがに少しずつは解消されるシナリオになってます。
ただ、結局10年後も赤字なのは変わりませんね。
ということで

その結果、公債残高は結局どちらのシナリオにしても減るどころか、増え続けるという試算になります。
 慎重シナリオで行けば、2020年には220%にも達し、このころには個人金融資産の残高と並ぶところまで積みあがってしまうような気もします。

結局、この試算によると、仮に「新成長戦略」が思うように実現したとしても、日本の財政はこのままでは改善できないという事を内閣府が示したということでもあります。

結局は、増税するか、社会保障を減らすしかありませんよ
と内閣府が言いたいのだと思います。

私も真剣にこの10年で、日本以外で生活できる方法も考えていかなければいけないなと思います。

2011年1月21日金曜日

年末年始に読んだ本

年末年始は、本の執筆の関係もありまして、ほとんど家にいましたのでそこそこ本は読めました。

中国株「黄金の10年」



初心者にもベテランにもどちらにもお勧めできます。
戸松さんと田代さんという中国株リサーチで有名な2名が今後の中国経済や各銘柄について意見を述べています。

個別の株式というよりも、今後のマクロ的視点を参考にしたらよいと思います。


10年先の夢を買おう! ベトナム株投資術

こちらも戸松さんが中心で、ベトナム株識者を集めてきて作られたような本

ベトナム株の個別銘柄というよりは、やはりマクロ経済を理解するのが大事だと思います。

僕も、何も戸松さんの本ばかり買い集めているわけではないのですが、奇しくも向いている方向が同じなので、彼の本ばかり購入してしまう事になっています。

いつか将来は、ベトナム株本を出す側に回りたいものですね。

中国株二季報2011年春号

おなじみ中国株二季報の最新版
今回はQさんが巻頭インタビューとなっています。
年末は、この本を見ながら銘柄選択を考えていました。

結果が、この間ブログに書いた
ヘンタイ、チャイナウォーター、シェンリーパイプの購入となったわけです。
果たして、その成績はどうなりますか。

今度書こうと思っている本が、現在20代から30代の若者向けになる予定です。
ですので、研究も必要です。

35歳の年代でどのようなことを考えなくてはいけないのかという事を、仕事、結婚、お金などの多岐な面で触れられていて、35歳が1回立ち止まって考えるのにはもってこいの本です。

ただ、本当はこの程度のことは30歳で考えて気づいてほしいと思います。
35歳で気づいたのでは少し遅いような気がします。 

“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか
35歳を救え、と書いているので何かしらの提案があるのかと思えば、NHKらしくアンケートと実際のアラ35にインタビューをして、それを記述するドキュメンタリータッチな構成

ノンフィクションとしては、インタビューも意味があると思いますが、問題はその解決策を考えて提示していく姿勢が全く見られないことです。

世のマスコミって大方そんなもんですよね。
一部のジャーナリストは、もちろん自分の意見を書きますけど。

ということで、この本を読んでも、せいぜい現状認識ができるぐらいであまり役には立たないと思います。

7割は課長にさえなれません 

要するに、昔は入社してた人は年功序列で係長、課長、部長と上がって行ったけど、今の人は7割は課長にもなれないですよ。

という至極当たり前のお話。
昔とは違うのですから。

でもそうも思っていない人が多いという事でしょうね。

もちろん、大企業で働いている人の話ですよ。
大企業で働いていて、そうは思っていない人は読んでみると良いかもしれません。

 
個人向けのアセットマネジメント業務では、第一人者とも言える北山先生の著作

北山さんのところで開発しているソフトウェアの宣伝が半分を占める、宣伝本ではあるのだが、前半は欧米のFP業務についてかなり詳細に触れられているので、その部分はアセットマネジメント業務に関わる者であれば非常に参考になると思います。

2011年1月19日水曜日

中国株購入

そういえば年末の12月30日に

亨泰(00197)100,000株
中国水務(00855)20,000株
勝利管道(01080)6,000株

をそれぞれ購入(買い増し)しました。

いまのところ、ほとんど動きはありません。

明るい選挙

ちょうど昨年のこの時期に、うるまでるびの「明るい選挙」のネタを書きました。

今年は、第2弾として「明るい社会」が配布されているようです。
去年の方がインパクトはあったなぁ。

明るい社会~前半


明るい社会~後半


これで、少しは若者の投票率が上がるのでしょうか?

2011年1月14日金曜日

家計の貯蓄と負債

昨年末近くに総務省より「平成21年全国消費実態調査」が公表されていました。

その中から、世帯主の年齢階級別貯蓄・負債現在高の推移(二人以上の世帯)のご紹介





目につくのは、全年齢層において貯蓄残高が減っています。
これは、所得や退職金が削減されている影響なんでしょう。
ただ、この調査では初めての貯蓄現象だそうです。(調査が5年に1回ですからね)

1世帯当たりの平均所得です。

平成6年あたりをピークに年々減少していますから仕方のないところでしょう。

もう一つ目につくのは、貯蓄が減っているのと同時に、平均の負債額は減っています。
それはそれで自然なことだと思うのですが、例外的に30代、40代は負債が増加しています。

その結果純貯蓄額(貯蓄額―負債額)が30代、40代で激減しています。
ここら辺の世代はライフプラン無しには、厳しいと思うんですけどね。

2011年1月12日水曜日

『年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のガバナンス及び資産運用方針改善案』発表

年始に、GPIFのポートフォリオのネタを紹介しましたが、今回はそのGPIFがOECDから「先進国基準ではない」と指摘を受けている件

指摘されている事項を簡単にまとめると

1.厚生労働省がGPIFにかかわる範囲が明確でない
(強い影響力があるようだが、明示的でない)

2.CEOやCIOや監督責任者が存在しない。強いて言えば理事長にこれらすべての権限が集中している

3.その理事長の任命プロセスが不明瞭である

4.運用委員会が存在するが、その役割と責任も不明確
また、常勤の運用責任者が不在である

5.監査委員会が存在しないので、内部管理や監査状況が不明確である
リスク管理がどのようになされているのかもわからない

6.行動規範、利益相反規則、運用方針の文書公開が義務付けられていない

7.長期収益目標を賃金上昇にリンクさせている(意味がない)

8.日本国債に運用が偏りすぎ

9.外国証券への投資割合のシーリング(限界)設定が合理的ではない

などが主な指摘点です。

私も一読したときに、よくもまあこれだけ指摘事項があるものだと思いましたがGPIFは我々国民の大事な年金資産を運用する機関です。先進国の標準的なガバナンスに劣っているのだとすれば、それはゆゆしき問題です。

1~6番目の指摘事項は、年金運用の内部統制にあたる部分ですので、これは政治家によく勉強してもらい、すぐにも法律を改正して国会や政府のガバナンスが効くようにしてもらいたいものです。

一方で、8~9番目の指摘事項は痛いところです。
正直、資産運用のセオリーからいえば、指摘されている事項が全くの正論だと思うのですが、日本の国家財政(あるいは国債の大量発行)をGPIFが買い支えていることは明白な事実です。

いわゆるGPIFがグローバルスタンダードな資産運用を始めてしまえば、日本の国債市場が大幅に下落することは想像に難くありません。

その点は、OECDもよく理解しているようで、日本国債へのエクスポージャーを減らす際には、慎重さが求められると触れられています。

ただ、この点を解釈すれば、日本の国債はこうした国内年金基金が買い支えなければ暴落するということを、OECDも認識しているということの裏返しです。

国債を買えば、年金資金が成長しない
国債を買わなければ、保有している国債が暴落する

というジレンマに置かれている状況です。

GPIFの資産は、もとは我々国民一人一人の年金資産です。ぜひ関心を持って今後の動向に注目していきたいところです。

2011年1月7日金曜日

投資クラブ

新年が明けて、各国の市場も怖いぐらいに好調ですね。
こういうときこそ慎重に構えなくてはいけないと、身の引き締まる思いです。

さて、私の主催する投資クラブの報告です。





今、保有している銘柄は、購入したタイミングはもちろんありますが、とりあえず好調です。
さらに12月には、追加で2銘柄加わることになりました。

銘柄は、アサヒホールディングスと平安レイサービスです。

投資クラブに参加されたい方は、個別ご連絡ください。
だいたい毎月1回、日曜日に銀座で開催しています。

2011年1月3日月曜日

不思議なこと

日本の個人金融資産のうちで外貨資産というのは、下図の通り2.5%程度しかありません。


私には、なんでそんなにも保有外貨建て資産が少ないのかよくわかりません。
よっぽど為替リスクを取りたくないのか、何にも考えていないのか。
たぶん後者なんでしょうけど。

GPIF(年金積立金)の保守的な運用でも20%程度は外貨建てですよね。
個人がこのような運用に切り替えるだけでも、すごく大きなインパクトがあると思うんですけどね。

今年もお会いするクライアントさんには、分散投資の大切さをお話していきたいと思います。

2011年1月2日日曜日

2011年 明けましておめでとうございます

ブログ読者の皆様

明けましておめでとうございます。
本年もつらつらと、思ったことや気になる経済ネタを書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。

さて2011年の最初の記事としては、今年の個人的な目標をとりあえず10個書いておきます。
年末にいくつ達成できたのか確認したいと思います。

1.会社の年商1,000万円突破
一応、創業時の事業計画として3期目の今期は1,000万円は突破している予定です。
ちょっとハードルは高いのですが、一応目標として


2.個人金融資産3,000万円突破
中国株とベトナム株の成績次第というところはありますが、 こちらも目標は高く設定

3.英語力の向上
英語力の向上は必須ですので、英検かTOEFLを受験して客観的な実力を把握したいと思います。
そのうえで、英語力向上のためにスクールか家庭教師でもつけようと思います。

4.子供の誕生
もう今年で34歳なので、 今年中に子供は欲しいものです。

5.健康
昨年は、12月に入院をするということがありましたので、今年は健康に気を付けます。
疲れたら休まないとね。

6.出版
今年、出版することは決定しましたが、原稿を書くのが大変です。
何とか良い原稿と本に仕上げて、10万部のヒットを目指したいです。
いや、目標は高く、ね。

7.旅行
株式投資をしている中国、ベトナムは当たり前として、そのほかに行ったことのない欧州、
FPA参加とFP事務所訪問に米国の4か所ぐらい行ければ良いなと思ってます。

8.親の金融資産も3,000万円突破
こちらも中国株次第なのですが、一応責任もって運用しているものですから

9.不動産投資にもチャレンジ
不動産投資については、まだ時期尚早かな?とも思うんですが、色々調査や経験などチャレンジはしてみます。

10. クライアントとの交流会
FPで顧問になっていただいているクライアント同士が顔を合わせる交流会や食事会などの機会を作りたいなと思っています。
クライアントさんにも役に立つ会になると思いますので。

さて、目標は高く掲げましたが、果たしていくつ実行できるのでしょうか?
自分でも楽しみな2011年になりそうです。