先日紹介したWorld Silver Survey 2009から抜粋を紹介します。
まずは銀価格のチャート
ドル建てよりもユーロ建てのほうが堅調、米ドル安を見て取れます。
銀も名目価格で言うと、歴史的高値圏ですが、実質ベース(物価価格調整込)でみると
過去にはもっと高値だったことがあります。
ここ1年半の値動きを見ると
金、銀、すず、銅、鉛、ニッケルの順番
金の安定感が目立ちます
銀の需要
工業需要が過半数を占めているので、景気の変動によって需要量は大きく変わります。
2009年の工業需要は10%程度減少する見込み
とは言うものの、工業需要は近年ずっと増加しています。
ここには書きませんでしたが、それ以上のペースで写真用の銀(フィルムなど)が減少してます。
供給側は3/4は鉱山生産
生産量は比較的安定していて、微増傾向
ここ10年ほど在庫(ストック)は減少してきましたが、ここ2~3年ほどは回復の兆し
約1年分の消費量に匹敵する在庫です
2007年ごろから、需要>供給であった流れが、供給>需要に変化してます
ETFによる需要は堅調に増加しています。
結論としては、
・ここ2年ほどは供給過剰状態になってきた
・需要は工業需要が過半で、景気変動に大きく左右される
・金と同じく、投資需要が近年大きく成長している
よって、投資として考えれば、金と同じような動きをしながらも、より景気変動に影響を受けボラティリティの高い動きをするのが銀ということになりそうです。
正直な私の印象で言えば、保守的な運用としての貴金属投資であれば、あえて銀へ投資しなくても、金への投資でも十分な感じがします。
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