2011年3月15日火曜日

株式投資をやめるべきか?

昨日、久方ぶりに友人から電話がありました。
珍しい電話だったので何かと思えば

「今日の株式市場で、大きく株価が下がり追証が必要になってしまった。どうしたらよいと思うか?」

という相談でした。
つまり信用取引で買いを行っているという話でした。

私はウォーレン・バフェットを尊敬しておりますので、バフェットの投資手法としてレバレッジに関しては バフェットの株主に対する手紙の中で
「当然ながら、借りたお金を投資してかなり裕福になる人はいます。しかし、 そうしたやり方はまた、とても貧しくなる道でもあるのです。レバレッジがうまくいく時は利益が大きくなります。配偶者はあなたのことを賢いと思い、隣人は うらやましがるでしょう。しかし、レバレッジは癖になるのです。この驚くべき手法でひとたび利益を上げた経験を持つと、ほとんどの人は保守的なやり方に戻 りません」
「たとえどんなに素晴らしい数字を掛け合わせていっても、1つのゼロを掛けるだけで、すべてが消えてしまうのです。歴史が示すように、レバレッジで数々のゼロが作り出されてきました。とても利口な人たちが手掛けている場合でもそうです」
とレバレッジをかけた投資については戒めています。
私も以前は信用取引も利用したこともありますが、バフェットの投資法を勉強してからは株式投資に関してはレバレッジは一切利用していません。

そこで、友人に対するアドバイスとしては
①信用のポジションは解消すること
②保有している銘柄については、長期で回復につながる銘柄(今回の地震で影響が少ないと想定される銘柄)は、単なる狼狽売りだと思うので保有していてよい

とアドバイスしました。

ただ、友人としては今回の暴落がショックだったようで

「ポジションをしまうのであれば、今後もう株の取引はやらない」

と言っていました。

これは、また考え方としてはあまり良くありません。
私は、株式や投資をする人には必ず言っていますが、

「投資が最初から上手くいくわけがない、失敗から学んで、さらに上手くなるべし」

と思うのです。
1回大きな損失を出したぐらいでやめてしまうのであれば、全く意味がないのです。

何でも同じだと思うのですが、人間「失敗」から何を学ぶか?が大事なのです。
その失敗の経験を次にどう生かすか?
が重要なのです。

今回の話であれば、信用取引を行っていたことと、銘柄選定が問題であったわけで、次には同じ失敗をしないようにすることが必要なだけです。

1回の失敗で、今後全く投資に取り組まないのだとすれば、大変もったいない話だと 思うのですけどね。

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