2011年3月3日木曜日

試験カンニングについて

京大、早大での携帯とyahoo掲示板を利用したカンニングが連日話題になってます。

ネットを見ていても、

「真面目に試験を受けている学生もいるのに許せない!」
という意見もあれば
「そもそも、大学の入試って意味あるの?」
という意見も多くみられます。

もちろん、私は後者の意見です。

社会人の皆さんはお分かりの通り、 社会で求められる能力は特にサービス業の分野では「暗記」ではなく「問題解決能力」です。社会では、解答がある問題はほとんどないですから。

「問題解決能力」は細かくみると
現状認識能力(現状を正しく認識、分析する力)
課題発見能力(現状の中からよりよい状態に向けて課題を発見する力)
仮説設定能力(より良くするための仮説を設計する力)

論理力(仮説を支える論理を構築する力)
実行力(仮説を実行して検証する力)
などになると思います。

多くの大学入試の問題は、このどの力を磨くためのものなのでしょうか?
数学の分野では、「仮説設定」と「論理」は必要なのだと思いますが。

正直、今回のカンニングについては、試験のルールを破ったという点では、非難されるべきなのでしょうが、高校生なのに現実の試験中にばれないようにツール(携帯やネット)を使いこなす能力とそのクリエイティビティは、社会の中ではむしろ高評価されるべき能力ではないかと思ってしまいます。


ちなみに私の大学のゼミ(経済)の試験はテキスト、辞書、計算機、なんでも持ち込みありだったんです。
でも試験の問題は難しかったです。

web上で過去問も乗っていました。私の受けた1999年の試験は次の通りです。
(慶應義塾大学 吉野研究会 入ゼミ試験)

今見ても難しいですね。








おそらく大学入試が「暗記」中心の問題設定になってしまうのは、こうした良問をつくるのが(そして採点するのが)面倒だという事ですよね。

2 件のコメント:

  1. 小屋さん おはようございます。

    株自己満足です。

    日本の入試システムについては、かなり前か
    ら疑問視する声はあがってますよね。
    個人的には学生時代勉強しませんでしたので
    そのあたりの事柄に疎いですが、欧米式の
    「入学よりも卒業する事が難しい」
    システムの方が良いと思いますね。

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  2. 株自己満足さん

    こんにちは。

    というよりも、いまどき正解がある事柄について考えるという事自体がナンセンスなんだと思います。

    正解は無いんだけど、工夫して何とか正解と思えるものに近づける努力をする

    という能力が求められるんだと思います。
    そういう試験は難しいんですかね。

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