2011年4月22日金曜日

ブログお引越しのお知らせ

突然ですが、弊社のHPリニューアルに伴いまして本日よりブログを引っ越しすることになりました。

皆様には、大変お手数をおかけいたしますが、新しくブックマーク(お気に入り)登録などしていただければ幸いです。

このbloggerに関しては、しばらく放置しておいた後に閉鎖の予定です。

よろしくお願いいたします。

2011年4月19日火曜日

勉強しないとね

最近はあまり新しい本を読まずに、これまで読んできた本を繰り返し読む時間が多かったのです。

新刊本を含めて、新しい本が欲しかったので、最近amazonで10冊ほど本を仕入れて、先週辺りから読み始めているところです。

とりあえず読んだものからご紹介

資産運用実践講座I 投資理論と運用計画編
By 山崎 元

 山崎元の「中級者」向けの本。

元々はFP向けに連載していたものをまとめて発刊したものらしい。

僕はFPとして日々仕事をしていますが、正直このレベルの金融知識を身に付けたFPもまだまだ絶対数が少ないと感じています。

金融(特にファイナンス)の知識はある程度一度理論的なことをきっちり学ばなければいけないのですが、金融業界を見渡してもなかなか学ぶ機会は少ないのが現状ではないかと。

ということで、この本は山崎元の初心者向けの本を読んだ人が次のステップに進みたい時に読む本。

FPの人にももちろん読んで欲しいが、易しいファイナンスの本を先に勉強したほうが良いと思います。


ちなみに2巻もありますが、内容は1巻と同様です。

億万長者専門学校 実践編
By クリス岡崎

 前作の億万長者専門学校を楽しく読ませてもらったんですが、その続編です。

前作が心構え的な話が多かったので、今回は寄り具体的に実践編と銘打ち説明します。

とのことであったが、やっぱり超具体的な話と言うよりはある程度抽象的な話になってしまうのは、テーマからしてしょうがないと思います。

そういう意味では、資産運用の本と思わずにエンターテイメント性のある自己啓発本として読んでもらえればよいのではないかと。

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く
By 藻谷 浩介
 

今度三田会で講演をしてくれるという藻谷さんの本。

新書ですので手軽に読むことができます。

ただし、内容はさすが銀行出身のコンサルタントなのでFactベースで議論を積み上げています。

簡単に説明すると、今後の日本社会は人口動態的に衰退は免れないイメージを説明している本です。

私も人口動態は重視していますので、改めてFACTに触れられて良かったかと。

あとは、私の現場での話として高齢者の貯蓄をどのように動かすかと言うことも私の抱えるテーマと同じです。 


京セラ稲村会長の主宰する盛和塾での内容をコンパクトに新書にまとめたもの。

経営とは何か
会社を強くするには
社員とのコミニュケーションはどうあるべきか
事業承継はどうしたらよいか

などなど

経営者の方であれば必ず悩んだことのある課題について稲盛さんの考え方がズバリと書かれています。

稲盛経営学を学びたければ入門書としては良いと思います。

最後に、最近よく


「小屋さんのオススメの本は何ですか?」


と聞かれることがありますが、オススメ本はブログの右側にamazonレビューを貼ってますので、その中から適当に読まれると良いと思います。













2011年4月15日金曜日

証券会社って・・・

昨日は午前中に某証券会社の研修がありました。

PIMCO社のトータルリターンファンドを説明だったのですが、その説明がお粗末でした。

現在PIMCOでは米国債のポジションを2月にゼロにしたどころか
(資料:zero hedge

3月にはマイナス(空売り)状態になっていることが、マーケットでは米国債の下落の兆しであると大きな話題になっています。

ところが、日本の証券会社の説明では そんなトピックスの説明は何もなく

「米国で債券に投資するすぐれたファンド」
「普通の債券ファンドよりもリターンの良いファンド」

てな感じの説明でした。
使っていた資料では1月の数字でしたしね。

PIMCOでは、ビル・グロースを初めとして、グローバルマーケットを真摯に分析して、かなりアクティブな債券運用を行っていることで、パフォーマンスを追及しているのに、日本の証券会社ではそんなことも説明なしです。

はぁ、 証券会社で商品を説明する人がこんな調子じゃ思いやられます。
みんながみんなそうではないんでしょうけど。





2011年4月11日月曜日

この5年間で失ったもの

少しblogの更新の間隔があきました。
最近は、少し勉強が足りないなと思い、新しく本を買って読んでいました。

また読んだ本の書評についてはご紹介しようと思います。

今日は、3月31日に発表になった全国消費実態調査の発表について

これが日本の世帯の平均的な資産です。
勤労世帯よりも2人以上の世帯が資産が多いのは、もちろんシニア層が資産を沢山持っているからです。

年代別で見るとこちら
20代、30代は金融資産がマイナスですが、これはもちろん金融資産よりも抱えている(住宅)ローンの方が多いからです。

こうしてみると、現在の日本では50歳以下の世帯はほとんどお金を持ってないことがわかります。

金融資産は、平均で947万円ですが、中央値(ちょうど人数的に真ん中)は599万円です。
先ほどのデータと見比べると、平均以上なのはほとんど60歳以上の世帯なんでしょう。


こちらは県別のデータ
不動産の価格下落の影響が大きいことがわかりますね。
全体としてプラスな県は、数えるほど。

なのにどうしてみんな不動産資産を欲しがるのでしょう?
私には理解できません。

日本人は、「年をとるほどお金持ち、死ぬ時が一番金持ち」の図
金融資産だけ見れば、お金があるのは60代ですね。

このグラフを若者よりに寄せないと、国内の消費は回復しません。

日本人がこの5年間で失ったものは少なくありません。

2011年3月30日水曜日

保証付変額個人年金保険

クライアントさんが「年金受取総額保証付変額個人年金保険」という商品を保有していました。

どうもリーマン前の平成18年とか19年あたりに銀行窓販などでかなり売られたようです。
一般の個人では全く商品について理解をしていない人が多いと思いますので、私の目線でみて解説します。
私は、別に保険会社の商品設計者ではありませんので、正確かどうかはわかりませんが。

例として、東京海上日動フィナンシャル生命の「三味一体」をとりあげます。

概要図です。
商品の主なポイントは

①最初に手数料4%を支払う

②死亡保険金額は最低「一時払い金額」同等、運用成果によって増えることはあるが減ることはない。

③3年以上経過した時点で、運用が目標金額に届けば、それで運用終了→年金受取or一括受取

④10年間経って運用成果が悪かった場合には、一時受取で一時払い額の90%を保証
年金受取(15年)で一時払い額と同額を年金で受け取れることを保証

というところです。

コスト面では
・契約初期費用 初期4%
・保険関係費用 純資産総額に対して年率2.55%
・資産運用費用 純資産総額に対して年率0.26985%
・年金管理費用 支払い年金額に対して1%
です。
当時はこれと類似の商品が、多くありました。

では、運用的な観点から(推測も含めて)解説します。

①契約初期費用4%ですが、これは運用の世界ではまずない手数料の高さです。
日本の多くの証券会社では、投資信託の手数料を0%~3%の設定にしているところが大半です。
つまり、非常に高い手数料だということですね。
この4%の手数料の多くは販売会社(銀行など)に販売手数料として流れる仕組みになっているのでしょう。

②死亡保険金額についてです。
例えばライフネット生命で60歳(男性)が10年間、1,000万円の定期保険に加入するとすると月額保険料は13,588円(年額で163,056円)と算出されます。
例えば、一時払い金額が1,000万円だとすると、年間の保険関係費用は、約255,000円になります。(純資産総額の2.55%)
実際には、(死亡保障-運用部分)の部分しか保障はないわけですので恐ろしく割高な保険契約費用を支払っていることになります。

③「3年以内に目標金額に到達しても運用成果を確保しません」
と謳っているのは、3年以上保有してくれないと、保険契約費用が稼げないので商品として成り立たないということでしょう。
また、年金受取では1%の手数料がとれますので、保険会社からすればできれば年金受取を選んでほしいところでしょう。

④10年間経って運用成果が悪かった場合には、一時受取で一時払い額の90%を保証
年金受取(15年)で一時払い額と同額を年金で受け取れることを保証

この部分ですが、ここは推測に過ぎませんが、特別勘定の運用は
ですので、このポートフォリオ構成で10年後の90%価格で先物の契約をしておくということも考えられます。
10年後で、このポートフォリオでマイナスになる予測は非常に少ないと思いますので、ヘッジコストも高くないのではないかと思います。
(ここら辺は専門でないので10年後のこのポートフォリオのリスクヘッジコストの感覚がわかりません)


次に年金15年受取の場合に限って、年金受取総額を基本保険金額(一時払い保険料)で保証するということですが、これは当たり前の話です。
年金で15年間に分割して受け取る場合には、年利1.3%程度あれば先ほどの10年後に90%の保証があることと同義になります。

つまり、90%の保証金額を年1.3%程度で回しながら少しずつ支払えば最初の支払額100%に届くということです。

そろそろ結論です。

おそらく、このような商品を購入する人々は、金融商品に対する知識が乏しいのだと思いますが、この商品を1,000万円購入するぐらいであれば

a. 国債を776万購入する。(平成18年~19年の10年国債の金利は1.5%~2.0%)
10年後には1.5%の金利でも900万円にはなる。

b.保障がほしければ224万円の10年低減定期保険(月額2万円の収入保障イメージ)に入る。
たぶんコストは60歳加入10年間で7万円ぐらい

c.残り200万円ちょっとを資産運用。ポートフォリオを組んでも組まなくても自由
べつにこれがゼロになっても最低保証レベルはaで担保される。

これで、上記の商品で最低限保証しているレベルは確保できるし、自分のやりたいことがよっぽど明確になると思うんですけどね。
まあ、これだと上ブレする可能性も少ないですけど。

2011年3月23日水曜日

HAGがロンドン市場に上場

先程、HAG(ホアン・アイン・ザーライ)がロンドン市場に上場とのニュースを見ました。

http://www.viet-kabu.com/news_d/vietselect/110323012751.html

僕も少し株を持っていますが、もう少し積極的に検討しても良いかもしれません。

久しぶりにベトナム株の明るいニュースですね。

買うのも難しいものです

14日(月)のブログで「拾えるものは拾っておきたい」と書いたのですが、実際は1週間たつとあっという間に値を戻したものがほとんどです。

参考までに投資クラブで保有している銘柄をみてみましょう。

マクロミル
三井物産
三菱商事

 インテージ

アサヒホールディングス
ウェザーニューズ
東京デリカ

平安レイサービス

13週平均線(赤線)まで戻してないのはアサヒホールディングスだけ。
「言うは易し、行うは難し」です。

ちなみに昨日商品ETFを売却しました。

この資金の一部でアサヒホールディングスを買ってみたいと思ってます。

ちなみにアサヒホールディングスは、商品リサイクルから金を再生産する企業です。